機関誌第2号「しおめの海」 -004/008page

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ぞくぞく登場「アクアマリンふくしま」の生き物たち

生き物達の移動
生き物達の移動

 「アクアマリンふくしま」は建物が完成し、いよいよ7月のオープンに向けて秒読み段階に入りました。そんな中で、やはりなんといっても水族館の主役になるのは、さまざまな生き物たちです。

 ある時は流氷の浮かぶ凍てつく北の海で、ある時は灼熱の太陽のもとマングローブの泥に埋まりながら、私たちが集めてきた生き物たちは、現在ストックヤードで手塩にかけて育てられています。
そして、間もなくストックヤードから本館へ、これらの生き物たちの大移動作戦が始まります。

 みなさんが、「アクアマリンふくしま」で彼らに出会うことができる日は、もうすぐです。それまで待ちきれないというあなたに、当館の生き物たちの一部をご紹介しましょう。

メガネモチノウオ
メガネモチノウオ
(Cheilinus undulatus)
全長2mにもなる世界最大のベラの仲間です。成長すると額がつきだし、その形がナポレオンの帽子に似ているため、俗にナポレオンフィッシュと呼ばれます。若魚の目の後ろにはメガネのような黒い縦線があり、これが和名の由来です。

ハナガサクラゲ
ハナガサクラゲ
(Olindias fomosa)
昨年6月に勿来の定置網漁で採集されたもので、笠の直径は10cmを超えています。笠の部分には紫色・紅色・褐色の模様を持ち、色鮮やかなクラゲです。強い刺胞毒を持ち、触手に触れた小魚を摘まえて食べます。

サギフエ
サギフエ
(Macroramphosus scolopax)
普段はやや斜めに倒立した状態で泳いでいます。水深15〜150mの砂泥底で生活し、「ストロー」のような口で小動物を捕食します。変わった体型と泳ぎ方で水族館の人気者です。「ふくしまの海」のコーナーで見ることができます。

マレーハコガメ
マレーハコガメ
(Cuora amboinensis)
東南アジアに広く分布するカメです。この仲間は、甲羅に蝶番のついた蓋状の構造を持っています。危険を察知すると、素早く頭や手足をひっこめて、甲羅をぴたりと閉じて身を守ります。


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ふくしま海洋科学館の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。