機関誌第2号「しおめの海」 -005/008page
ぞくぞく登場「アクアマリンふくしま」の生き物たち
ニシン
(Clupea pallasii)
昨年4月に岩手県より搬入されました。当初4cm程度しかなかった全長も今では13cmにもなりました。鱗がはがれやすい魚なので、移動などには細心の注意をはらっています。潮目の大水槽(親潮)でのニシンの群泳にご期待ください。
ルリマダラシオマネキ
(Uca tetrgonon)
奄美大島以南のマングローブで多く見られる、甲幅が約2cmのカニで、甲は鮮やかなルリ色をしています。オスは左右の片方だけ大きなハサミを持っています。
メダカ
(Oryzias latipes)
メダカの生態と稲作には深いつながりあり、学名のOryziasはイネの学名Oryzaに由来しています。かつてはどこででも見られた魚ですが、最近では絶滅を危慎されるようになってしまいました。展示水槽の準備作業はじまる
建設工事が終わり、館内の水槽も完成しました。しかし、水槽に水を張ればすぐに展示生物の飼育が可能になるというわけではありません。
工事終了とともにモルタル擬岩から溶出するアクを抜く作業、次に濾過槽でアンモニアなどを分解してくれるバクテリアの培養、そして水槽内に砂利や石を配置してレイアウトを整えた後、水生植物を植えます。
最後に展示生物を水槽へ搬入しますが、これも水質検査をしながら慎重に少しずつ行います。
施設の竣工からオープンまでの5か月間は長いようで、実はとても短いのです。