福島県植物誌 -075/483page
4.合弁花類
アカヤシオ ヒカゲツツジ コアブラツツジ マソリョウ カラタチバナ ヒイラギ キジョラン ジョウシュウカモメヅル ヤマルリソウ タカクマヒキオコシ アキチョウジ オカタツナミソウ ミヤマナミキ オオツクバネウツギ オオモミジガサ *ツワブキ アズマヤマアザミ ネコノシタ5.単子葉植物
メダケ アキバザサ ヒロウザサ アラゲネザサ(ホソバアズマネザサ) ミヤマクマザサ ウンゼンザサ ナスノユカワザサ オヌカザサ ケナシカシダザサ セトガヤササクサ コメヒシバ *イヌアワ モエギスゲ アイヅスゲ アオバスゲ ヌカスゲ オオタマツリスゲ カンスゲ アブラシバ マメスゲ ヒロハノオオタマツリスゲ クグガヤツリ アマナ イワギボウシ ヒメドコロ キクバドコロ オオバノトンボソウ ニョホウチドリ マメヅタラン クモラン福島県を北限とする植物は太平洋側の中通り以東にとくに多く、会津地方では亜高山性 の針葉樹にやや目立つが、そのほかの植物ではごく少ない。会津を北隈とする針葉樹が やや多いのは、日本海側の山岳に針葉樹林帯が発達しないことと、会津の高山はすぐ南の 栃木、群馬両県の高山と直接続いていることと関係があろう。また針葉樹以外の植物で 会津に北限植物が少ないのは、内陸のため暖流の影響が少なく、したがって暖地性植物が もともと少ないからであろう。それに対して中通り以東では暖流の影響によって 暖地性植物が多く、その上、雪が少ないため、冬の寒気と乾燥がじかに植物に働き、 南と北の地域による冬の温度較差が大きいためであろう。ホシダはもともと常緑のシダで あるが、北隈地である浜通りのいわき市では冬に葉が枯れ、夏緑性である。 生育の限界地でのホシダの冬眠による生き方に興味がひかれる。
福島県を南限とする植物
福島県を北限とする植物が140種類にものぼるのに、南隈の植物はごく少なく、 つぎの16種類にすぎない。
離弁花類
オゼコウホネ ナソブソウ ナガバノモウセンゴケ サジバモウセソゴケ ホロムイイチゴ オオアカバナ エゾノヨロイグサ合弁花類
イソツツジ ヒナザクラ エゾノカワジサ ナンブタカネアザミ ミヤマウスユキソウ