しらかわ 伝えたい、残したい おばあちゃんの郷土料理 -002/056page

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はじめに

しらかわ地方は、古来からみちのくの表玄関として、 むらづくりが図られ、豊かな生活を育むために、種々 の文化を生みだしてきました。地型を見ると、丘陵地 の占る割合が多く、緑の豊かな森とそして清流に恵ま れ、昔の人達から、種々の生活文化が引き継がれてま いりました。
農家の方々は、これら環境を活用して、四季折り折り の穀物や青果物、そして家畜などを生産し、おいしく、 かつ有効に食べるため、調理法や貯蔵、加工技術など を試行錯誤しながら独特の郷土食をつくり出してまい りました。
近年の食生活をみると、スーパーマーケットなどには 豊富に食材が取り揃えられ、中には、半製品化された ものもあって、調理方法は、雑誌やテレビなどで情報 が培われ、短時間に多彩なおいしい料理を手軽に食べ られるようになりました。そこで先人達から語り継が れた冠婚葬祭のごちそうや郷土の行事食、そして四季 折り折りにちなんだ常備食などの調理法を、おばあち ゃん達に再現していただき、しらかわ地方の食文化を 伝承するため、調理法、写真やイラスト等を加えて編 集いたしました。
食生活も豊かになり、健康管理などから、日本食も見 直され再現してみたり、あるいは産品づくりに挑戦す ることなどもあります。このような時にも、この調理 事例を参考にされ、より豊かな食生活をかもし出して いただく参考資料として活凧いただければ幸いと存じ ます。

白河地域農業改良普及センター 所長 八代 昇


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