自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -016/042page

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■三春町立中妻小学校・4年生
こんにゃくが食べたい!!

コンニャクづくりが楽しみです
コンニャク作りが楽しみです

 4年生は、理科でへちまを中心に植物の観察を行ってきました。
 今回取り組んだコンニャクイモ作りは、植物の生長を知る上で絶好の 機会であったので、育てていくことにしました。幸い、畑もあり、コン ニャクイモの栽培が比較的簡単であるとのことから、初めてでも大丈夫 だと思い、こんにゃくいもを扱うことにしたのですが、何よりも大きか ったのは、育てたコンニャクイモを使った手作りのコンニャクを食べて みたい、という子供たちの願いでした。
 子供たちに、コンニャクが何からできるか尋ねると、全員から「知ら ない」という答えが返ってきました。そういった意味でも、子供たちに とって興味が高まりました。
 誰一人、コンニャクイモ自体を見たことがなく、どのように育てていけばいいのか全く分からなかったので、農業試験場に行き、説明を聞きました。初めに、イモの重さ、高さ、幅を計りました。その後、イモもの植え方を実際にやってもらい、どのように植えたらいいのか、植える間隔や肥料の混ぜ方などを教えてもらいました。
 次の日に、早速学校の畑に植えました。教えてもらったとおりに溝を掘り、3列に植えるため、うねの間隔を定規で測り、それからイモを埋めていきました。1年生・2年生・3年生(コンニャクイモlま普通3年かけて栽培し、出荷されます)のいもの間隔がそれぞれ違うので・子供たちは近すぎたりしないように気をつけながら埋めました。自分の名札をつけて完成です。「早く芽が出ますように。」と願っている子供たちの姿が印象的でした。
 そして、コンニャクイモ栽培の計画を立てました。
 調べることlま、1年生、2年生、3年生の、それぞれの葉身や葉柄の長さ、生子(子芋)の数、イモがどのくらいの大きさ・重さになるか、としました。もちろん、芽が出たときはその高さも記録しました。
 2週間に一回くらいの割合で、観察を続けました。観察力ードに絵と文章で記録し、写真も撮っていきました。
 6月に入ってとうとう芽が出てきました。「やっと出た!」みんな大騒ぎでした。茶色っぽい色をして、まるで、「鬼の角」のようでした。予想していた通り、初めて出たのは3年生の芽でした。
 7月に入ると、どんどん育っていき、1日1日の生長が日に見えて分かりました。畑に足を運ぶ回教も多くなっていきました。夏休みに入り、観察する機会が少なくなってしまい、草取りも怠ってしまったため、草が伸びすぎて、背の低い1年生が枯れてしまいました。草の伸びを抑えるためにもわらを敷くことは必要でした。これは、反省点です。
 9月の終わり頃、いも堀をしました。理科の「てんびんの学習」に合わせて収穫しました。子供たちが「何だこのいもは。化け物か。」というぐらい大きく育ったものもありました。
生子を傷つけないように慎重に掘っていました。
 イモがどれくらい育ったか、大きさや重さ、生子の教を調べました。3年生のイモの重さは3倍以上になったものもありました。1年生も2年生ぐらいの大きさに育っていました。子供たちは「育ててよかったぁ。」と実感したようです。ただ、葉柄が枯れてから収穫することが不思議だったようです。
 そして最後こ、みんなが心待ちにしていた「コンニャク作り」を行いました。地区に住むコンニャク作り名人の鈴木さんと、試験場の五十嵐さんを先生として招き、一緒に作ってもらいました。
 失敗してやり直した班もありましたが、子供たちはあきらめずに一生懸命でした。「みそをつけて食べたらとってもおいしかった。」と、味にも満足しました。「あんなにゴツコツしたものが、こんなにおいしいコンニャクになった」と、驚きもいっぱいでした。
 今回は、初めての挑戦でしたが、コンニャクイモの育て方を知ることができ、さらにはコンニャク作りも体験できたことはよい経験となりました。「葉柄が枯れてもいもは育っていた。」植物の力強さ、すばらしさを改めて感じさせて くれたものとなりました。
                                (レポート:4年担任 高橋 威人)

どのくらいおおきくなっているかな?
「どのくらいおおきくなっているかな?」


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