自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -022/042page
■クリスマスツリーになったピーマン(2・3年生)
私たち「なかよし2・3年生のピーマン」は、収穫の最盛期を終えて、12月になっても小さいかわいい実をたくさんつけてがんばっていました。北風も吹き始めた12月のある日、
先生:「なかよしピーマンさんたち、寒くなって苦たのによくがんばっているね。でも、そろそろ雪も降ってくるから、かたづけなくちゃね。」
子供たち:「そうだね。」
いざ作業にかかろうとしたとき、どうしたことか、心臓が突然、キューンと痛みだし、手がなまりのように重くなり、動かなくなってしまいました。はじめは、寒さのせいかとも思いましたが、すぐそばにいた子供たちも同じ様子でした。「い ったいどうしたんでしょう…」
子供たち:「先生、このピーマンどこにかたづけるんですか?」
…みんな、シーンとしてしまいました。
先生:「あ、そうだね。ごめんごめん!これからも、みんなと一緒にいるよいほうほう何かないかな?」
子供たち:「あ、そうだ!先生、もうすぐクリスマスだから、みんなでこのピーマンにも飾り付けをしてあげようよ。みんなでピーマンツリーを作ろうよ!」、「あ、それがいい!それがいい!」
先生:「ピーマンツリー!なるほど!先生も何十年も生きてきて、はじめて聞くツリーだけど、とてもすてきなツリーができそうだね。じゃ、みんなでがんばってつくってみよう!」
子供たち:「さあ、じゃあ、大きい鉢にピーマンの木を植え換えて、教室にみんなで運ぼう!」
というわけで、椚山小学校なかよし2・3年生教室には、世界中さがしてもなかなか見ることのできないピーマンツリーが飾られました。
「ピーマンさん、すてきな思い出をたくさんありがとう!」
(レポート:2・3年担任 渡部 咲子)