自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -026/042page

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サツマイモを作ろう・よくばり知識

■たくさんとるには
 サツマイモは、どんな畑でもとれる。ただ土に 苗を埋めただけでも、サツマイモはできるけど、 なるべく大きなイモを、たくさんとりたいよね。 それなら、これだけはやってみよう。大事な順に 話すよ。
 まず、苗を植えるのは5月の中ごろにすること。 それから畑の準備も大切だ。植える2週間前に、 畑に肥料を少しまいて(肥料の種類とまくりょう は園芸店で聞くこと。まきすぎはぜったいタメ) 土を深く「ふかふか」によく耕すこと。そして、 20cmの深さにみぞを掘り、そのみぞに「堆肥」 をあつさ5cmくらいにしいてからみぞを埋めもどす。 次に、苗を植えるための「ベッド(うね)」を作る。 くわしくは6ページと、下の絵を見て。そのうね の上に、一列に、苗を植えていく。苗と苗の間は 30cmはなす。

たくさんとるには

■もっとたくさんとりたい!
 次のことを、いくつでも、できるだけやってみ よう。まず、畑を選べるなら、日当たりがよく、 水はけがよくて(雨がふってもすぐ乾く)ふかふ かやわらかい土の畑にしよう。「堆肥」がたくさ んあるなら、4月の始め(これより後はダメ)に 畑にまいて深くたがやしておく。量は、1m四方 にバケツ1杯くらい。このとき、堆肥といっしょ に「クド石灰(くわしくは園芸店で聞こう)」を 1m四方に手にひとにぎりまけばなおよい。あと「う ね」をつくるときに堆肥をみぞにしくけど、その とき草や木を燃やしたときにできる「灰」もいっ しょにしくとよい。うねを「マルチ」でくるむの もよい。「わら」があるなら、うねとうねの間に できるだけ厚くしいておくのもいいよ。ここまで やれば完ぺきだ。

■よい苗・よい植え方
 苗を園芸店で買うときは、よく選んで。クキが 太くて、葉がぴんとしているものを。いろいろな 種類のサツマイモを作りたいなら、早めに園芸店 に相談してみよう。インターネットで売ってくれ る人を探すのもいいね(ふつうに売っているのは「べ ニアズマ」が多い)。
 植える前は、苗の切り口を1cmくらい切って、 1時間水に切り口をひたしておく。植え方は、苗 を土の上にねかせて、葉っぱのつけねを土におし こんで埋める。苗が小さい時は、ななめに土にさ すように埋める。葉は、必ず土の上に出るように。 この、葉のつけねから根が出て、それが太ってイ モになるんだ。植えたら水をかけておこう。

■苗をうえたあとは・・・
 植えたあと、葉がしおれたら、ちょっと水をやる。 10日もたてばぴんとしてくる。あとはほとんど 何もすることはないけど、草むしりはやろう。水 もあげなくてよい。のびたつるの途中から出て、 土にもぐる根は切ってしまおう。

■これは失敗のもと
 植える時期を早くしたり遅くしたりしない、肥 料とクド石灰をいっしょにまかない、肥料をまき すぎる、クド石灰のかわりにライン引きで使う「消 石灰」は使わない。

■いつ掘ればいいの?
 10月になったら、少し掘ってみよう。サツマ イモのおしりの方が、丸くなっていたらOK。と がっていたら、もう少しおこう。

■袋栽培のポイント
 なるべく大きくて丈夫な袋を使い、かならず底 に穴をあけておく。いちばん底には、堆肥を2〜 3cmしいて、草や木の枝を燃やしてつくった「灰」 をひとつかみまき、それから土を入れる。土は、 プランター栽培用のふかふかの土か、土と堆肥を半々 によくまぜあわせたものを入れよう。植える苗は 1〜2本ぐらいにしておこう。おき場所は、よく 日光が当たる所がいいね。畑と違って、水は一週 間に一度は必ずあげよう。土が日光で暖まりやす いので、ふくろの外側は段ボールでくるんで守ろう。


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