自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -027/042page

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土の上には、細かく切ったワラや、かれ草などを しいて、乾かない工夫をしよう。

■とんぼ栽培
 苗を植えるかわりに、サツマイモを買ってきて、 頭の方(つるがついていた方)を下にして半分く らい土に埋めてみよう。そうすれば、あらふしぎ! 芽がでてくるよ。そのままにして、どのくらいイ モができるかためしてみるのもおもしろい。

■葉っぱもたべられる?
 中国や東南アジアの人たちは、クキや葉も食べ るんだって!夏休み前くらいになったら、葉と葉 柄を少しとって、おひたしや油いためにして食べ てみよう。昧は…食べてからのお楽しみ!
 でも、食べるのは少しにしよう。あんまりとり すぎると、イモが育たなくなるからね。

■おもしろ実験
 サツマイモのクキをちょんぎって、切れ目を入 れる。そこに、アサガオのクキをちょんぎったも のをさして、しばっておこう。どうなるかな?
どうなるかな?
 のびてきたツルの途中を、もう一度畑に埋めて みよう、小イモができるかも。
小イモができるかも
 買ってきた苗を、さらにちいさく切って植えて みよう。葉だけならどうなるか、とか、クキもい れると・など、いろいろやってみると、おもしろい。
ちいさく切って植えてみよう

■体にとってもいいサツマイモ
 サツマイモは、だれにでもつくれて、おいしい だけじゃない。小さな畑でもたくさんとれる。「カ リウム」「食物せんい」や「ビタミン」なんかも たくさん入っている。高血圧・体の酸性化をなお す「アルカリ性食品」で、体にとってもいい。し かも、たくさんたべても太らないんだ。本当に、「野 菜の王様」ってとこかな。

■サツマイモの「歴史」
 サツマイモの栽培は、メキシコで、今から3千 年も前に始まった、といわれているよ。日本でみ んなに栽培されるようになったのは、3百年くら い前の江戸時代だ。「青木昆陽」という学者が、 さつま(今の鹿児島県)からこのイモをとりよせ、 日本中に広めたのが始まりだ。だから「サツマイモ」 と呼ばれるようになったんだ。水がちょっとしか なくてもよく育つし、天気が悪くてもとれる。む かし、雨がふらずに米がとれない「ききん」の時も、 サツマイモはとれたんだ。そうして、サツマイモは、 人の命を救ってきたんだよ。いまこうしてみんな が暮らせるのも、サツマイモのおかげかも?
 戦争中は、サツマイモをたくさん作っていたこ とは知ってるかい?おじいちゃんやおばあちゃん に聞いてみよう。
 今、世界中でとれる量の8割くらいが中国で作 られている。日本では、鹿児島県などの南のほうや、 干葉県・茨城県などでたくさん作られている。
 サツマイモは、食べるためだけじゃなくて、デ ンプンやアルコールをとるためにも作られている。 中がオレンジ色やムラサキ色のもの、皮が白いも のなど、種類がたくさんあって、全世界で300種 類くらいあるといわれているよ。

■いつかはたべよう 「宇宙イモ」!
 アメリカのNASAで、宇宙でサツマイモを作 る研究をしているよ。少ない土地から、たくさん とれるし、体にもいいからなんだ。将来は「宇宙 イモ」が食べられるかも!


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