自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -028/042page

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■どんなプランターがいいの?
 プランターにはたくさんの種類があって、迷っ てしまう。まず、土が何リットル入るのかを調べ よう。苗1本につき、10〜15リットルくらいは 必要だ。苗を2本植えるなら、長さが60〜70cm くらいないとダメだ。それと、同じ量の土が入る プランターなら、なるべく深いものがよい。

■プランターがなくても・・・・
 苗を1本植えるのなら、土がだいたい10〜15 リットルくらい入れることができて深さが20cm 以上あって、底に穴をあけることができるものなら、 なんだっていいんだ。ふつうのバケツの底に穴(直 径2cmを4〜5個)をあけたものでもよい。発泡 スチロールの箱の底に、ぼうでつついて穴をあけ たものでもいい。物置の中を探してみよう。

■とてもだいじなもの、その名は「土」
 プランター栽培で一番大事なのは、土だ。よい 土だと、トマトはよろこんで実をたくさんつけるよ。 まず、畑の土を焼いて(消毒のため)、そこに土 と同じ量の「堆肥」、それから草や木を燃やして 残った「灰」をひとにぎりまぜる。これで完成だ。 あとは、野菜の種類にあわせた量の化成肥料をま ぜればよい。面倒なら、園芸店で売っているプラ ンター用の土でもいいけどね(肥料入りと、そう でないものがあるので注意!)。

■苗について
 苗は、園芸店で売っています。でも、買うとき は注意して!よーくえらんで、よい苗を買いまし ょう。よい苗は、クキが太く、緑色が濃くてがっ しりしたもの。葉が黄色くなっていたり、ひょろ 長いものはだめ.

苗について

■なぜ、苗のそぱに棒を立てるの?
 トマトはもともと、地面をはう植物なんだ。でも、 作りやすく、たくさんとるためには、立てて栽培 した方がいいんだ。そのままでは倒れたり折れた りするので、棒でささえてやる。ぼうは倒れない ようにしっかり立てよう。のびた所を、つぎつぎ しばっていこう。

■苗をうえてからのせわ
 苗をうえたプランターは、日がよく当たる所に おこう。水は、土の表面が乾いたらあげるように。 特に、夏はとても乾きやすいので、毎日あげるよ うにしよう。水をあげるときは、なるべく「葉の うら」にジョウロでかける。それから、水が乾き にくくなるように、土のうえに細かく切った「ワラ」 や、枯れ葉などをしいてやるとよい。プランター 栽培は、土が乾きやすいんだ。
 実をつけはじめたら、「追肥(ついひ)」をし よう。株の根本に、「化成肥料」をペットボトル のキャップに2杯、まく。これを1ケ月ごとに、 かれるまでやってあげよう。

■いつ頃までとれるかな?
 実が赤くなりはじめたら、真っ赤になったもの からどんどんとって食べよう。おいしいよ!
 普通はだいたい10月頃までとれるけど、暖か くて日のよく当たる教室の中におけば、枯れない で来年もまたトマトが食べられるかも?

■おもしろ実験
 育てていくと、葉のつけねからあたらしいクキ がのびてくることがある。これを切りとって、地 面にさしてみよう。どうなるかな?

おもしろ実験

風などでクキが折れたら、あきらめずに、そえき を当てて、テープなどでぐるぐるしばっておいて みよう。もとどおりになるかもね!


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