自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -029/042page

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そえぎ

朝、夕方、次の日の朝、3回トマトのクキの長さ を測ってみよう。昼と夜、どちらがたくさんのび ているかな?きみの予想はどうだい?調べてみよう。

■タネをまいて育てるには・・・
 むずかしいけど、やってみるかい?まず、プラ ンターと土は、「苗植え」と同じものを準備する。 時期は、4月になったらすぐだ。タネは、売って いるのを買う。土に、タネを埋める(5ミリくら いの深さ)。1つのプランターで10粒くらい埋める。 その上からたっぷり水をかける。次に、プランタ ーごとポリぶくろに入れ、ふくろの口をしばり、 日なたにおく(部屋の中がよい)。夜はさらに、 ダンボールの箱にしまって、寒さから守る。芽が 出たら、昼はポリぶくろはとる(夜は今までと同 じ)。葉が4枚になったら、いちばん元気なもの だけ残して、あとは抜いてしまう。30cmくらい になったら、「苗植え」と同じく、棒を立ててし ばる。くれぐれも、まく「時期」は、まちがわな いようにね!

■プランターで栽培できるものは
 ミニトマトの苗をかいに園芸店にいくと、いろ いろな野菜の苗が売られている。ピーマンとか、 ナスとか、キュウリとかだ。これも、トマトと同 じく、プランターで作ることができる。せわなん かもほとんど同じだ。チャレンジしてみては?
 タネをまくものもできるよ。大豆をまいて、納 豆を作る、なんてどうかな。トウモロコシも作れ るよ。でも、肥料の量だけはちがうから、園芸店 で聞いてね。

■トマトのながーい旅
 トマトのふるさとは、南アメリカのアンデス山 脈あたりだ。雨が少なく乾いた所だけど、天気は よく、日光がよく当たる所だ。だからトマトはい までも水はけのよい畑と日光が大好きなんだ。
 それから、南アメリカを発見したスペイン人が、 トマトをヨーロッパの国々に広めた。最初は見て 楽しむために栽培されたけど、煮物やケチャップ として食べることを考えついて、食べるための栽 培が始まったんだ。
 日本へは300年くらい前に、中国からやって きたけど、これもやつばり「見て楽しむ」もの。 みんなが食べるようになったのは、昭和になって から。アメリカで改良されたおいしいトマトが入 ってくるようになったからだ。いま日本でトマト の生産が多いのは、干葉・静岡・愛知、それに、 ここ福島。「水耕栽培」といって、土を使わない、 肥料の入った水だけで育てるやり方も行われている。
 いまも、アンデスには「野生のトマト」がある んだ。小さくて、病気にはとても強い。これを使 って、今、世界のあちこちでトマトの改良が進め られているよ。

■「トマトのあるところに料理のへたな人はいない」
 これはヨーロッパのことわざ。トマトは生でも おいしいけれど、煮込んでもおいしい。そのヒミ ツは「グルタミン酸」。「こんぶ」や「かつおぶし」 にもふくまれている「うまみ成分」が、トマトに もぎっしり入っている。こんど、皮をむいて、カ レーに入れてみよう。とってもおいしくなるよ。

■「トマトが赤くなると医者が青くなる」
 このことわざは、トマトには栄養がいっぱいあ るから、食べると健康になり、医者がいらなくなる、 という意味だ。
 トマトには「ビタミン」「カリウム」「カルシ ウム」「鉄」などがふくまれていて、体にとって もいい「アルカリ性食品」だよ。ミニトマトはふ つうのトマトよりあまくて、ビタミンAが2.2倍、 ビタミンCが2倍もふくまれている。もしきみが、 トマト嫌いだったら、まずミニトマトを食べてみて。


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