自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -030/042page

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手作りコンニャクを作ろう よくばり知識

■コンニャクイモって、どんなイモ?
 コンニャクは、「コンニャクイモ」というイモ から作られる。このイモはサトイモの仲間なんだ けど、ちょっとかわったイモだ。コンニャクイモ を栽培すると、イモのまわりに小さなイモができる。 これを、次の年の春に畑に植えると、秋にはひと まわり大きくなったイモがとれる。これを3年く りかえして、やっとコンニャクをつくれるような 大きさに育つんだ。なんとも、長生きなイモだね。
 もともとは東南アジアの植物で、日本には、千 年以上もまえ、中国からやってきたといわれてい るよ。日本で一番たくさんコンニャクイモを作っ ているのは、群馬県だ。福島県は、4番目に多い。 東白川・福島市・いわき市などでたくさん作られ ている。

■がんばって手に入れよう
 コンニャクイモを手に入れるのは、なかなか大 変だ。秋に手づくりコンニャクを作れるように、 2年ぐらい育てたイモを手に入れて、育てよう。
・農家の人にわけてもらう。
・園芸店では売っていないけど、相談してみる。
・種苗会社の通信販売で買う。
・最後の手段!農業試験場に連絡をください。

■プランターで栽培してみよう
 プランターの大きさによって、栽培できるイモ の数は決まるよ。めやすは、プランターに入る土 の量だ。10リットルでイモ一つぶん。70cm位の、 大きいプランターだと、3個は植えられる。
 プランターじゃなくて、ふつうのバケツの底に 穴をあけたもの(9ページを見てね)でもいい。 このときはバケツ一つにイモ一つをうえる。
 イモ植えは5月の中ごろ。プランター用の土に(作 り方は9ページを見てね)、「化成肥料」をよく まぜる。土10月に15gくらいがめやす。70cm の大きなプランターだと、50gくらい入れる。こ れをプランターの深さの半分まで、まず入れる。 ここに、芽を「ななめ上」に向けてイモをならべ てから、その上に、プランターいっぱいになるよ うに土を入れる。土の上に細かく切った「わら」や、 「腐葉土」などをかけておけば、土が乾くのを防 げる。これでイモ植えは終わりだ。
 水は、土の表面が乾いたらあげよう。6月の中 ごろ、「化成肥料」をペットボトルのふたに竿は いぐらい、土の表面にまこう。

イモのおき方
《イモのおき方》
 芽が「ななめ上」を向くようにおいて、上に土をかぶせていく

■イモ掘りはどうする?
 10月ごろになると、葉が黄色になって、クキ が倒れる。そうなったら、イモを掘りだし、2週 間くらい日かげでほしておく。それが終われば、 いよいよ手作りコンニャクにチャレンジ!
 大きなイモのまわりに小さなイモ(「きご」と いう)ができている時は、バケツに入れた土にう めて、暖かい家の中(日が当たらない所)に置けば、 次の年、タネイモとして使えるよ。

イモ
春にうえたイモはペシャンコになって下にはりついている

■まほうのクスリ「水酸化カルシウム」
 コンニャクを囲めるのに必要な、大事なクスリだ。 薬局で、取り寄せてもらおう。このクスリをどの くらいまぜるかが、大事なポイントだ。すりおろ す前のイモのおもさを正確に計り、それを200で 割った重さが、ちょうどよい量だ。クスリは、小 サジすり切り1ぱいで約2gなので、400gのイ モをコンニャクにできる。これをめやすにしてね。


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