自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -035/042page

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Q.栽培に失敗しないためには、どうすればいい?
A.まず、自分が作りたいものの栽培法方をよく調べて、無理のない計画をたてること。一番大切な のは、栽培する時期だ。野菜には、それぞれ栽培しやすい時期が決まっているので、それを守る。 あと、肥料・水やりなど、その野菜にあった世話を、ちゃんとしてやること。やりすぎも、やらな いのも、どっちも失敗する原因になる。こまめに観察することは、すごく大切なことだよ。変だな、 おかしいな、と思ったら、すぐ世話をしてあげられるからね。

Q.道具は何を、どこでそろえるの?
A.本格的に作物を畑で作るとなると、色々な道具がほしくなってくるけど、ほとんどのものは園 芸店やホームセンターで売っている。でも、この本に出てくる中で、特別に必要なのは、畑を耕す「か んり機」ぐらい。これは、たぶん、持っている人は探せば必ずいると患う。「うね」を作ったりす る「くわ」も、そんなに広い畑でなければ、スコップでも何とかなる。頭を使って、身近なものを 工夫して使おう。プランターなんかも、プラスチックのバケツに穴をあけて作れる。化成肥料や苗は、 買うしかないけど、そんなに高くないよ。

Q.肥料の種類を数えて。
A.大きく分けて「化成肥料」と「有機質肥料」にわけられるよ。
 化成肥料とは、化学的に作った肥料のこと。植物にとって大切な肥料分に「チッソ」「リン酸」「カ リ」という3つのものがあるんだけど、この3つを、色々な割合でまぜた化成肥料が売られている。 袋を見ると、その割合が、数字で並べて書いてあるので、参考にしよう。この本で「化成肥料を使う」 と書いてある所は、普通に売られている「8−8−8」から「10−10−10」の割合のものを使おう。ち なみに、「チッソ」は、空気の中のチッソを集めて作るんだ。化成肥料は、まいてすぐ効き日が現 れるものが多いよ。
 「有機質肥料」は、植物・動物の骨・ふんなどを腐らせたり、焼いたりして作った肥料だ。代表 的なものは植物を腐らせた「堆肥」、油を絞ったかすを発酵させた「油かす」、鳥のふんを発酵さ せた「鶏ふん」などがある。どちらかというと、ききめはゆっくりのものが多い。
 化成肥料は、どんなものがどれくらい入っているのか、はっきりしているので、まいていい量も けんとうがつくし、人にも教えやすい。ところが、有機質肥料は、それが分かりにくい。同じもの でも、作り方によって、肥料分も変わってくるので、どのくらいまけばいいのかも、はっきりさせ にくいんだ。でも、有機質肥料は、味を良くしたりする効果があるし、「堆肥」のように、土をふ かふかにやわらかくしてくれる効果がある。目的によって使い分けるのがいいね。

化成肥料の袋
《化成肥料の袋》
これは、チッソ8%、リンサン8%、カリ8%だ。


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