自然のふしぎ・ゆめ栽培講座 -036/042page
Q.「堆肥」のすごい力
A.堆肥は、作物栽培の強い味方。土にまぜれば、作物の食べ物(肥料)にもなるし、土を、水はけ の良いふかふかのベットに変えてくれる働きもあるんだ。土の中にはものすごくたくさんの小さな 生き物(微生物)がいて、作物の成長を助けてくれているんだけど、その微生物の働きを助けるの が堆肥。簡単にいうと、堆肥は「土の食べ物」と言って争いい。堆肥を作るのは時間がかかるけど、 子んなに難しくない。ぜひ、挑戦してみよう。
<堆肥の作りかた>
用意するもの:落ち葉(針葉樹・いちょうはだめ)、生ゴミ、ワラ、草、肥料(石灰チッソ、油 かす)、水、スコップ、1m四方くらいの大きな木の板4枚、角材4m、釘、ビニールシート
※堆肥は、夏に作り始め、次の年の春にできあがるよ。
(1)板と角材を組み合わせて、図のような枠を作る (2)落ち葉、生ゴミ、ワラ、草を枠に入れ、水を かけながら足で踏み固める(厚さ20cmくらいまで)。(3)肥料をばらばららと、ふたつかみほどそ の上にまく。(4)これを繰り返し、枠のふちまでつみあげる。(5)その上にビニールシートをかぶせ、 おもしをする(風で飛ばないように)(6)春までのあいだ、1ヶ月ごとに、枠の中の堆肥を一度外に出し、 もう一度つみなおす。このとき、AからDのように、肥料もー緒につみあげる。→春になれば、完成!Q.病気・虫がでたらどうする?
A.栽培を始めると、病気や虫の被害はつきもの。まず大事なのは、「病気にかかりにくい栽培をする」 こと。実際には、以下の点に気をつけよう。
○株と株の間をなるべくあけてやる○古い葉や枯れた葉はとってしまう○土を極端に乾燥させない。 また、水をやりすぎない○病気に強い種類(品種)を選ぶ○草むしりをマメにやる○虫や虫の卵を 見つけたら、つぶす。
農家では、「農薬」の力でなおしたりする。でも、農薬はちやんとした知識がないと危険なんだ。 みんなも、病気になった時クスリを飲むと思うけど、クスリもそうだよね。農薬を使うのなら、農 薬に詳しい専門家の意見を聞いてから使おう。
どうしても治らないようだったら、最後の手段。どういう風に作物が枯れていくのかよく観察し よう。最後までみとどけてあげる、本当は、これが一番大事なことなんだと思うよ。