明日をひらく試験研究成果 -024/040page

鶏糞から発生する悪臭の低減技術

　畜産経営に起因する悪臭の発生が大きな問題となっています。
　環境保全型畜産の確立に向けて（鶏糞の発酵施設から発生する悪臭（アンモニア主体）を簡易な脱臭施設・資材で低減させる技術開発に取り組んでいます。

1、鶏糞発酵施設及び脱臭施設の概要


発酵・脱臭施設の全景

鶏糞強制発酵装置

多量のガス発生

脱臭装置

2、脱臭効果

水洗＋木炭脱臭：脱臭槽Ⅰで水を霧状に散布し、臭気ガス中のアンモニアを吸着させ、さらに、脱臭槽Ⅱで木炭に臭気成分を吸着させて脱臭を行います。これにより、臭気ガス中のアンモニア濃度は50％除去されます。

強制発酵装置作動後の発酵施設内のアンモニア濃度及び脱臭後のアンモニア濃度の変化。

　今後、微生物の分解能力を利用して、臭気ガスのアンモニア濃度を低減させるために、腐葉土、ロックウール脱臭資材等について試験を行う予定です。

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