水産試験場要覧 -004/011page

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海洋調査

 水産資源とは、「漁業によって利用されている有用水産生物の集団」をいい、
 「卵→(ふか)→仔稚魚→幼魚→成魚→(産卵)
といった再生産が繰り返され、維持されている。
 水産資源部では、豊かな漁業資源の実現を図るため、効率的かつ合理的に資源を利用する資源管理型漁業を推進していくなかで、資源管理技術の確立と 魚場生産力の増大をめざし、以下の調査・研究を行っている。
 地先の定着性の底魚については、カレイ類などの魚体測定を行い、資源生態を研究し、持続生産維持のために適正な漁獲努力、漁獲開始年齢、漁獲量を 推定し、漁業管理策を検討している。
また大回遊するイワシ、サバや地先に来遊するイカナゴなどの浮魚については、魚体測定とともに卵稚仔調査を行い、資源生態を研究し、また効率的な 資源利用のために海洋調査による魚場形成と漁況予測にかかる研究を行い、予報などを広報している。
 これら底魚、浮魚とも漁獲量などの統計資料の整備は不可欠であり、市場からの情報収集について 迅速なシステムの開発をめざし、さらに資源管理システムへ展開する。
 また、海洋情報の収集についても、人工衛星画像の収集や他機関の観測データの収集システムの開発をめざし、漁況予測技術の高度化や精度の向上を図っている。
  魚体測定

 
資源管理システム

人工衛星画像

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水産課漁業振興係の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。