水産試験場要覧 -006/011page
【魚場環境分野】
魚場を有効に活用するために栄養塩類やクロロフィルなどの循環機構、餌料プランクトン、卵稚仔の群衆構造を調査し、漁業資源の生産力との関連について解明する。 一方、水質汚染等に起因する突発的な漁業被害を未然に防止するため、魚場の水質・底質の化学分析、並びに底棲生物・藻場調査を行い長期的な環境変化を把握している。【水産物利用加工分野】
健康志向の高まりから水産物の消費形態が大きく変化し、健康的で安全、かつ高品質の水産食品の供給に対するニーズが高まっている。こうした状況の中で、健康食品としての水産物の特性の解明、漁獲から加工や流通の過程を通じての 品質保持手法の確立を進めている。このほか、多様な水産食品について加工技術の開発、低・未利用水産生物資源の高度利用技術の開発を行っている。