福島県水産種苗研究所 -004/005page
エサをつくる
魚のエサ
魚が大きくなってくると人工のエサである配合飼料を与えますが、生まれたばかりの魚はすごく小さいので、動物プランクトンのシオミズツボワムシやアルテミアの幼生をエサとして与えます。これらのプランクトンはどうやった ら栄養価が高く、うまく増えるか研究しています。
また、動物プランクトンは植物プランクトンをエサとして食べるので、植物プランクトンを増やす方法について研究しています。貝のエサ
貝は一生を通じて植物プランクトンを食べるので、エサとして植物プランクトンの一種である珪藻(けいそう)(キートケロス)とハプト藻(そう)(パブロバ)を与えています。どうやったら大量につくれるか研究しています。
発電所で出される温排水の利用
原子力発電所から出る温排水は自然の海水より7℃高いので、これを使えば水温が低くなる冬でも魚はエサを食べて大きくなります。この温排水を活用して魚を育て る研究をしています。
サケの増殖
サケは福島県にとって重要な資源です。サケの稚魚が健康に育つようにふ化場を回って飼育の指導をするとともに、より品質の高いサケ(ギン毛)をつくるため研究 しています。