福島県水産試験場研究報告 第10号 - 009/073page

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なかった。イシカワシラウオは、稚魚や未成魚の時期においては、雌雄によって全長に差は見られないが、産卵期のこの時期に限って、明らかに雌の方が大きくなる。刺し網で漁獲した親魚の、雌雄別漁獲個体数と平均全長組成を(表−3)に示した。

表−3

 性 比

 産卵場調査において、刺し網で採捕した親魚の性比にはかたよりが見られ、雄の多いとき、雌の多いときなど様々であり、目によって異なった。(図−5)に小良ケ浜で採捕した親魚の、性比の経時変化をを示した。イシカワシラウオも成熟期には、雄雌が別々の群をつくって行動するものと、考えられている。

図−5

 竹内は、堀田がシラウオで指摘しているように、イシカワシラウオでも成熟期には、雌雄が別々の群をつくり行動することを指摘し3)、産卵時に生殖行動に関与して、雌雄同数になると考えれば、産卵時期の


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