福島県水産試験場研究報告 第10号 - 041/073page

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 1989〜1999年に当県で放流された人工種苗の尾数および平均全長を表1に示す。1995年までの放流尾数は217〜436千尾であったが、1996年以降、事業化により放流尾数は1,006〜1,200千尾と増加した。平均全長は77〜110oの範囲であった。

表1

 放流魚、天然魚別の推定漁獲量、推定漁獲金額および単価率

 1994〜1999年の月別漁獲量および放流魚、天然魚別の平均単価を図3(数値は付表1に示す。なお、漁獲量および放流魚重量比率は1989〜1999年で整理し付表2に、漁獲金額および放流魚金額比率は1994〜1999年で整理し付表3に示す。)に示す。月別にみると、推定された放流魚、天然魚別平均単価も漁獲量と同様、季節的な変動が確認できる。

図3

 1994〜1999年に推定された放流魚、天然魚別の推定漁獲量、推定漁獲金額、単価率および全体の平均単価を年別にまとめて表2に示す。

表2

 放流魚の推定漁獲量は1997年までは27〜42tで推移していたが、1998年に56t、1999年に71tと増加している。放流魚の推定漁獲金額は1998年までは46〜76百万円で推移していたが、1999年には102百万円と増加している。

 単価率は放流魚の単価率が天然魚とほぼ同じか若干上回っていたグループ(1994〜1996年)と放流魚の単価率が著しく低下したグループ(1997〜1999年)の2つに分けられる。前者では放流魚が101.1〜113.7%、天然魚が98.8〜99.7%の範囲で推移しているのに対し、後者では放流魚が55.1〜81.6%、天然魚が101.8〜110.1%の範囲を推移している。

 1994〜1999年の放流魚、天然魚別漁獲量および放流魚が重量に占める割合(放流魚重量比率)


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