平成13年度 事業報告書 - 045/171page

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図7

可能性は低い。また、産卵期も冬季から春季と長期にわたるとされることから、海況によって新規加入群の来遊量や来遊期間が変動することを示唆しており、今後の検討に加えたい。

 エ. キアンコウ
 ア)採集状況
 キアンコウは30、50、100、150m深で採集され、このうち50、100m深での採集数が比較的多かった。
 平成13年級0才魚の水深別採集状況は、30m深では6月のみ、50m深では5〜10月のみ、100m深では7月以降、150m深では10月以降継続して採集され、成長に伴い深所へ移動する傾向がうかがわれた。

 イ)採集サイズ
 平成13年級の0才時の採集サイズは5月が全長90o台(1個体)、6月が100〜120mm台(12個体)、7月が90〜160mm台(7個体)、9月が70〜120o台(11個体)であった。

 ウ)分布密度(図8)
 平成12,13年級0才時の分布密度は、平成13年級群の方が相対的に高かった。現在キアンコウについては、市場調査を実施していないので単純に漁獲量から加入水準を推測できないが、平成14年度に本種の市場調査の再開を予定しており、これらの分布密度と体長組成、漁獲量の推移を観察したい。
図8

 オ. ヒラメ
 ア)採集状況
 ヒラメは30、50、100m深で採集されたが、このうち100m深は冬季のみので30、50mが採集


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