平成13年度 事業報告書 - 158/171page

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 アサリは底土の泥分(0.074o以下の粒子)が50%以上でも生息可能と言われており、今回調査した各地点はいずれもこの値を大きく下回っており、アサリの生息には、問題はないと思われた。

(2) 全硫化物

 全硫化物の測定結果を表2に示す。

 調査4地点のうち最も低い値を示したのは非客土区のst.3で、逆に値の最も高い値を示したのは非客土区のst.1であった。客土区では、st.2が低くst.4が高かった。

 客土区と非客土区の間で値の違いは見られなかった。

 各地点とも水産環境水質基準である0.2r/gは下回っていた。

  表2 全硫化物測定結果(mg/g)
st.1
st.2
st.3
st.4
0.188
0.083
0.046
0.165
(st.2、4が客土区)

(3) COD

 CODの測定結果を表3に示す。

 調査4地点のうち最も高かったのは客土区のst.4であり、また最も低かったのも同じ客土区のst.2であった。

 客土区と非客土区での違いは見られなかった。

 なお水産環境水質基準では底質のCODは20r/g以下とされ、各地点ともこれを下回っていた。

  表3 COD測定結果(mg/g)
st.1
st.2
st.3
st.4
5.635
2.532
7.961
9.675
(st.2、4が客土区)

(4) アサリ現存量

 10月11日に各調査地点で採取したアサリの個体数と殻長組成を図2に示す。

 各調査地点で採取されたアサリの個体数を1uあたりに換算すると、st.1が592個体、st.2が1,632個体、st.3が16個体、st.4が536個体となり、客土区(st.2、st.4)と非客土区(st.1、st.3)で比較した場合、客土区の方がアサリの生息数が多い傾向が見られた。最も数が多かったst.2では、殻長12o〜20o区間のサイズが突出して多くなっていた。またst.3では、生息数は極めてわずかで、稚貝の発生も見られなかった。

図2


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