平成13年度 事業報告書 - 160/171page

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あったが、他の3地点はほとんど葉体が確認できなかった。st.1以外のノリ網には浮泥状のものが付着しており、これがヒトエグサの生育を阻害していると考えられた。

(2) 10月11日、16日(表2)

 調査は天候の関係で10月11日(st.1、st.2)、16日(st.3、st.4)の2回に分けて行った。st.3、st.4は場所が移動しているが、9月の時点ではst.3、st.4にあった網である。

 各地点とも網の一部に芽付きの悪い部分がみられるものの、全体的に順調に成育していた。

 平成12年度の同時期と比較すると、平成13年度は葉体数は少ないが、st.3、st.4の最長葉体長は平成12年平均を上回っていた。

  表2

(3) 11月9日、15日(表3)

 11月の調査も10月の調査と同様に天候の関係で、9日と15日の2日に分けて行った。

 11月9日ではst.8の7.2p、11月15日ではst.6の6.5pが最長であった。

 乾燥重量(網糸3pあたり)が最大であったのは、11月9日がst.10で0.178g、11月15日がst.2で0.199gあった。

 11月15日には、9日の調査で乾重量が最低の値を示したst.4を目視観測したが、他地点より付着状況が良くなかった。なおこの月は、調査対象地点外の宇多川河口域st.7でも、付着状況の悪さが観察された。

  表3

(4) 12月10日(表4)

 乾燥重量が最も重かった地点st.2では網糸3pあたりの乾重量が0.5gを越えているたものの、他地点ごとの付着量に大きな差がみられた。この他、宇多川河口域のst.7、和田地区のst.9が、今回の調査では特に、付着量が少ない傾向が見られた。

 st.7は、平成12年の調査では付着量が少なく、11月の目視観察でも生育状況は悪かったが、付着量が少なかったのは水路側に面した網だけのようで、直接淡水にあたらなかった内側では、他地点と差は見られなかった。

 st.9は、サンプリングした網の場所が良くなかったのか、後に同地点の他の網を目視したところ、生育は良好であった。

 st.11は、松川浦漁協から、ここ2、3年芽落ちが見られるという情報を受けて調査を行った。

  表4

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