福島県長期総合教育計画41/4-004/330page
い。昭和35年における産業別就業人口構成比について、国、県の比較をみると、第一次産業は、
全国の32.8%に対して、51.1%ときわだって大きい。第二次産業は、国の29・1%に対し、19.0%
と大きな差がある。第三次産業も小さい。要するに、産業構造の近代化は低く、後進的であると
いえる。
県勢振興計画によれば、昭和50年度において、第一次産業は31.5%と大幅に減少し、第二、三
次産業が685%となり、とくに第二次産業の増加が大きく見込まれ、産業構造は急速に近代化さ
れることが見通される。
産業構造の近代化が進行するにつれて、第一次産業の就業人口は、大幅に減少し、第二次、第
三次産業の就業人口は、大幅に増加することになって、本県人口の産業間、地域間の移動が大き
く見こまれ、人口の都市集中化傾向や、いわゆる都市問題なども予測される。
県下各管内の産業近代化率は、第3図のとおり、かなりの格差がみとめられる。石城管内がも
っともたかく、ついで、信夫、郡山、北会津管内がたかい。産業近代化率の低い地域は、会津地
第3図 管内別産業近代率実態(38年)