福島県長期総合教育計画41/4-009/330page
県の大部分の市町村は、多少の差はあるが、減少傾向を示している。20%以上減じた町村は、只見
町、金山町、好問村、田人村の4町村であるが、産業開発事業の終了や地域産業の衰微に原因してい
るものと考えられる。
第10図 産業近代化率の推移
産業近代化=第2次産業+第3次産業/第1次産業就業人口
第10図は、本県産業近代率の推移を示し
たものであるが、これとの対比において第
8図、第9図をみると、産業近代化の進行
とともに、産業間、地域間の人口移動があ
ったことがうかがわれる。
県勢興計画によれば、第10図に見るとお
り、昭和45年の産業近代化率は167、昭和
50年においては217となり、いままで経
験したことのない激変がすすめられること
になる。したがって、今後は、農村地帯か
らの離農者の増加、二次、三次産業就業者
の増加が、大巾にすすむものと予測され、
二、三次産業の集中している都市への人口
集中傾向は、さらにつよまろう。
この結果、郡部人口減少傾向はつよくなり、計画によれば、第11図に見るとおり郡部人口は、昭
和50年には45%に減少するものと見込まれる。
人口の産業間、地域間移動の激化は、本県社会の政治、経済、文化さらには、個人の生活はもちろ
ん、その家族生活、地域社会にも大きな変化を求めることになると予想される。
郡部においては、農家人口の流出、転職などを中心に、市部や市部近郊では、人口集中を中心とす
る問題が予想され、教育機関の再編なども必要になろう。
第11図 県勢振興計画の計画人口による市部郡部人口の構成比率
3 変化する年齢構成
出生率、死亡率の減少傾向についてはすでにみたところであるが、この傾向は平均余命の延長と
いう結果をもたらした。このために本県人11の年齢別構成をもかわることが予想される。