福島県長期総合教育計画41/4-010/330page
第12図は、年齢階層別人口構成の今後の見
通しをしめしたものであるが、これによって
みると、高齢者人口が、増加すること、生産
年齢人口が増加の傾向を示すこと、中等教育
人口は、前期、後期とも減少すること、小学
校教育人口の減少がかなり大きいこと、幼児
人口も漸減することなどが予想される。
生産年齢人口は、戦後のベビーブーム期に
出生した年齢層が、生産年齢入口として、若
いエネルギーを持って寄与することになる
が、この年齢層にかける本県産業発展の期待
は、質、量ともに大きなものがある。
後期中等教育期人口の増減の波は、もっと
も大きいが、漸減期にあたる計画期間は、数
的減少を質的向上で補完し、激動する社会の
担い手として、本県社会の発展の命運をにぎるものとなろう。
このことは、前期中等教育期以下の年齢層にも適合する。教育の質的向上を目標として、教育諸条
件を整備する必要があろう。
高齢者人口の増加は、家族生活、伝統社会の近代化との関連と社会福祉の立場から、社会教育上の
施策が求められよう。
本県人口の年齢構成の変化と人口の地域間移動とを総合的にとらえ、社会の激変に対応する教育が
実効をあげうる教育的編成が要請される。
第12図 県勢振興計画による年齢階層別人口構成の見通し