福島県長期総合教育計画41/4-011/330page
第4節 激変する第一次産業
1 生産性の向上をめざす農業
農業は、本県産業の基幹産業として発展してきたことは、さきにのべた。わが国の工業化の波
は、農業の近代化をつよくすることを要請している。
第13図と第14図は、本県農業の推移と見通しを示したものである。
第13図 農業生産額・就業者1人当り生産所得農業就業人口の見通し
第14図 農家戸数と農業就業者数の見通し
農家戸数は、昭和35年以来ほとんど減少していない。兼業農家の増加によるものと考えられるが、
あとで考察することにし、今後の農家戸数の見通しをみると、昭和50年には154,675戸になり昭和35年
に比して、16,200戸の減少が見込まれている。
農業就業人口は、昭和35年を100とした指数でみると、昭和39年は91まで減少している。農家戸数
が、ほとんど減少していないのに対し、就業人口がかなりの減少を示しているのは、工業化の進行に
ともなって、農家の子女が他の産業に流出し、就業者が離農して他産業に転工、または、出稼ぎなど
の結果によるものと考えられる。この傾向は、今後さらにつよまり、相当期間つづくものと予想され