福島県長期総合教育計画41/4-032/330page
県外の中卒者3,000人、高校卒1,000人を見込んでいる。県内、県外の中卒者は、82,000人高校卒
は33,000人となることになるが中卒者82,000人の勤労青少年の科学技術教育の機会や一般基礎教養
の向上の機会の確保が要請されよう。また、工業教育を専門とする工業高等学校の教育、内容の高
度化と施設設備の近代化が要請される。
とくに、昭和50年までの新規必要技能労働者数は73,100人と見込まれているが、技能教育訓練
が、これにともなって必要となろう。
第三次産業の新規学卒需要数が、他の産業に比べてもっとも多い。
第二次産業は、中卒者が高校卒業者数を上まわった需要数を示しているが、これに反して第三次
産業においては、高校卒業者の需要が、中卒者需要数を圧倒し、倍近くな久資質の向上要請を物
語っている。
第三次産業の教育への要請は、第二次産業の項でふれたと同じような要請となると考えられる。
第二、三次産業では、大学卒業者の需要が多いが、県出身者の県内企業就職策も必要である。
学卒に対する需要は、以上にみたところであるが、県内学卒者の卒業後の状況から問題点を探っ
てみたい。第34図は、県内の中学校、高等学校卒業後の状況を年次的経過の面からみたものである。
第34図 中学・高校学卒者の県内・県外就職者数 (%)
中学校卒業者は、進学率の上昇もあって、就職者の比率は、小さくなっている。昭和35年の就職
者数は、卒業者数の45%であったが、昭和40年には32%に減少している。県外就職者数は、わが国
の経済発展のテンポによって増減しているが、昭和36年の25%から漸減し、昭和40年には16%にな