福島県長期総合教育計画41/4-033/330page
っている。県内就職者の比率は、16%を上下した数値で安定している。中学校卒業者数は減少傾向
にあるので、県内就職者の比率をたかめることが必要になろう。
高等学校卒業者は、進学率が年々1%程度の上昇を示している。とくに目立った変化は、無業浪
人などを含む進学、就職以外のその他の者の比率がかなり減少している点である。昭和35年に24%
であったが、昭和40年には14%に減少している。この結果は、就職者の比率の増大となってあらわ
れている。昭和35年の就職者比率が64%であったが、昭和40年には、67%になっている。
しかし、県外就職者の比率が増大し、県内就職者の比率が減少している傾向は、本県高校卒業者
の需要をみたすうえの一つの問題となろう。
2 技術革新と産業生活
産業構造の近代化にともなって、第一次産業就業者の大量離農者ができること、零細企業や退化
企業の転廃業によって企業主や家族従事者などがあたらしい職業につくことになること、中小企業
の経営合理化や系列化、協業化によって、企業主、家族従業者、住込み者が、就業上の立場が変化
すること、非労働力が労働力化されて新しく就業するものがでてくること、新規学卒が大きな期待
をかけられていることなど、産業生活が大きな変化を見ることになる。これらの就業者は、技術革
新の進歩にともなって近代化された職域で、いままで経験しなかった産業生活に入ることになるも
のと考えられる。
すべての産業に現在就業している就業者は、直接、産業近代化推進のにない手になり、その産業
生活は、激変していくことになる。
技術革新によって、その産業生活はどのように変化することになるかを、第二次産業を中心にな
がめることにする。
第12表は、技術革新によって、生産技術がどのように変化しているかを示したものである。
第12表 技術革新による生産技術の変化 (1964青少年白書)
化学 機械 鉄鋼金属 公益 その他 計 % % % % % % 機械化・自動化 68 92 82 76 95 81 大型化・高速化 41 49 70 48 53 50 連続化 51 63 67 14 37 53 計装化 38 5 15 14 11 19 自動制御化 38 9 44 28 37 28 遠隔集中制御化 24 14 11 62 21 21 計 100 100 100 100 100 100
技術革新は、主として、機械化、自動化、連続化、大型化、高速化で特徴づけられる。この結果
科学技術の高い知識技能を求められることとともに、このような生産技術の変化は、作業態様にも
変化をきたしている。
第13表は、技術革新による生産技術の変化にともなって、作業態様が、どのようになるかを示し