福島県長期総合教育計画41/4-058/330page

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させるのは、急速に増加した自動車のはん濫である。しかし、人間の生活を向上させるためにつ

くられた自動車による交通事故は、人間に数多くの損傷をあたえている。第57図によると自動車

台数の増加に比例して交通事故件数が増加していくといえよう。とくに本県は関東経済圏と東北

とをつなぐ陸上交通の要衝であるため、本県の自動車台数の増加指数を上まわる交通事故件数を

しめしている。

 第58図は、交通事故件数と交通事故による死傷者数の推移を示したものである。事故件数、死

傷者数とも年をおって増加する傾向を見せている。


第57図 自動車台数と交通事故件数等の推移

自動車台数と交通事故件数等の推移


第58図 交通事故の推移 

交通事故の推移


第30図でみたように、今後自動車台数は急速に増加すると見込まれ、県内を通過する自動車台

数も激増することが考えられ、都市部を中心に交通量は激増することになろう。これにともなう

交通事故件数も増加の傾向をたどるものと思われる。

 第59図は、交通事故による死傷者数の年齢階層別人数であるが、就学前の幼児、義務教育学校

児童生徒ともに約10%づつをしめている。後期中等教育期もほぼ10%台であり、全体の30%は19

才以下であることが問題の一つである。

 20才以上59才が約60%をしめており、産業生活、家族生活への影響力のもっとも高い層であ

る。

 交通事故の発生原因は、複雑であるが基本的には、機械に対する人間の主体的態度の欠除、人


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