福島県長期総合教育計画41/4-059/330page
間尊重の基本的観念のたらなさ、社会的
道徳観念や自己統御などの態度に問題が
あると考えられる。
人間の発達による機械文明のコントロ
ールが、きわめて必要になろう。
第59図 年齢段階別交通事故による死傷者数 (39年)
第12節 家族生活の変ぼう
戦後の民法改正によって、伝統的な家族生活の民主化が推進されている。制度の改革にともなう意
識や行動様式の改革がおくれ、家族生活に混乱がみられている。家族生活をとりまく社会環境の激
変、とくにマス・コミの普及、消費生活の革命的変ぼう、経済の急速な構造的変化、職業生活の変
質、都市化傾向の増大、大衆文化やレジャーのはん濫などによって、家族構成員の生活そのもの、ま
た家族構成員相互の関係、さらには家族の機能にいたるまで、大きな混乱が生じている。家族生活の
近代化は、激変する社会環境の中ですすめられねばならない状況にあるといえよう。
ここでは、これらの背景を考慮しながら家族生活の変ぼうを概観することにする。
1 世帯数と世帯構成の変化
普通世帯数の推移を見ると、昭和30年の362,360世帯が、昭和40年には、425,063世帯(全性帯)
に急激に増加している。計画によれば、普通世帯数が昭和50年には、468,800世帯になるものと見
込まれている。これは、昭和30年を100とした指数でみると130に近い指数となる。
本県人口も増加の傾向はたどるが、その伸びをはかるに上回る伸びかたで世帯数が増加すると考
えられる。
このような世帯数の増加は、一世帯当りの構成人員の減少をともなうことになるが、第60図につ