福島県長期総合教育計画41/4-065/330page
第32表 就業別世帯別・15才以上就業者数別世帯数
農林漁業就業者世帯 農林、非農林混合世帯 農非林漁業就業者世帯 就業者数別世帯数 人 % % % 1 11.7 - 58.2 2 29.0 26.5 29.3 3 25.4 27.5 8.9 4 22.1 21.0 2.5 5 7.8 17.4 0.8 6 2.4 6.7 0.3 7以上 0.7 0.7
(3) 浪費、余暇の増大と家族生活
大量生産と大量消費は、すでにみたようにマス・コミの宣伝をとおして広く浸透し、都市、農
村をとわず家族の消費生活を変革させている。さらに、百貨店、スーパーマーケットの出現、割
賦販売、チケット制など消費者信用制度の拡大、大量消費ムードによる消費意識の改革、生産よ
り消費への価値志向など消費量増大の社会的環境が急速に変っている。
耐久消費財の普及によって余暇を生じ、ムード化されているレジャーについても消費生活と同
様に平準化がすすんでいる。
このような消費とレジャーの増大は、今後さらに拡大する条件がととのっている。
消費、レジャーの増大は、所得の多少にかかわりなく、どの家族にも浸透して家計を圧迫する
ことになる。家族構成員の消費やレジャーのイメージを構成させる機会は、充溢している。
このイメージと現実の家族生活とのズレは、家族へのむすびつきをゆるめ、家族構成員相互の
人間関係をむずかしくする。
また、生活水準の上昇を裏づける家計収人の増加が求められ、夫婦共稼ぎ、家族構成員の就
職、兼業農家の増加などをよびおこすことにならざるを得ない。これはまた家族構成員の職場を
異にすることからくる意識や行動様式のズレを生じ、家族の人間関係をむずかしくするといった
循環をくりかえすことになろう。
(4) 家族の経済生活
生活水準の上昇は、家計収入をたすける夫婦共稼ぎや家族の内職、就業を必要とするようにな
っている。
第33表は、勤労者世帯の構成員別の収入比率をしめしたものである。
妻やその他の構成員の収入に依存している家族が相当数にのぼっている。とくに収入の多い段
階ほど妻の収入に依存していることが目立っている。
家族構成員の経済力がたかまるにつれ、家族間の力関係もかわり、家族のむすびつきはゆるん
できよう。
さきに見たように急速な経済成長は、賃金の平準化はすすむが、低所得層の発生も予想される