福島県長期総合教育計画41/4-072/330page

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科学技術の進歩は労働の質を変え、人間疎外を生むようにもなり、労働時間の短縮や賃金上昇な

 どの余暇レジャーの増大など意識や行動様式を変革する機会が多くなるが、これに対処して人間ら

 しさや主体性を保持しうる人間、一般基礎教養を身につけた幅の広い人間味のゆたかな産業人とな

 るような要請もつよまろう。

5 豊かな県民性を培う文化の振興

 産業発展と社会の急速な進歩は、人間らしさをそこなわせ、健全な文化の創造を阻害する要因が

多くなり、複雑になる。

 技術革新は、労働の質をかえ、巨大な組織の歯車的存在となり、心理的に不安な状態となり人間

 を孤立化させるなど、人間性を疎外する結果を生ずる。消費の増大は、他人志向型の人間を形成し

価値志向も創造や生産から消費に移行する傾向がつよまる。またマス・コミの普及は、視聴者、読

者に一方的な受け手としての立場を求め、商業主義の宣伝、広告は、低俗な娯楽をはん濫させ、大

衆文化をつくりあげる。

  文化とは、人間がそのなかに生れ、それにつちかわれて成長し、人間が創造していくものとすれ

ば、このような社会環境は、人間形成においても、すぐれた文化の創造についても大きな阻害とな

ろう。とくに、文化の創造についての主体的態度は、多くをのぞみ得ない。

 所得水準の向上や余暇の増大など人間らしい生活のための諸条件は今後さらにととのってくると

考えられるが、これらの条件をいかし、文化的で人間らしい豊かな生活を創造することに主体的に

たちむかうことが、県民すべての課題となろう。

6 健全な心身の育成を期するスポーツの振興

 生死の問題が、人間の最大の問題である。人間尊重というも基本的には、人間の生死の問題に発

する。食生活も、健康の維持増強も、体位体力の向上も、つながるところは、人間としてよりよく

生きるための前提としての生命の維持につながる。

  体位の向上につながる栄養の摂取は、まだ全国に比して劣るところもあるが、所得水準の向上に

 ともなって食生活は改善されることが予想され、合理的な食生活への転換が今後の一つの課題であ

 ろう。

  体力の向上と健康の維持向上の必要は、今後さらにつよまろう。とくに心身を消耗する日常生活

 の激変、心身の疲労をたかめる産業による心身の部分的酷使、職業病、職場の災害事故、交通機関

 の発達による運動不足、都市化による公害、伝染病の増発など、体力、健康保持への要請がいっそ

うつよまろう。

  余暇の増大と健全利用、県民のフェアーでたくましい心身を培ううえからも、県民すべてのスポ

ーツ振興が必要であろう。

  最近、マス・コミの普及、商業主義の宣伝、広告は、スポーツについても自分でスポーツするよ

 りは、見るスポーツ、きくスポーツ、よむスポーツの傾向を増大している。これに対して主体的に


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