福島県長期総合教育計画41/4-115/330page
第2 社会の発展と変化に対し主体的にはたらく県民資質の向上
1 人間性の育成と道徳教育、生活指導の徹底
(1) 青少年非行対策の強化
〔施策設定の理由〕
青少年非行のすう勢は、全国的に昭和25年、26年を頂点として、その後漸減の傾向にあった
が、昭和32年から再び増加している。本県の状況も全国的な傾向とほぼ同様の推移をたどってい
る。
第2図は刑法犯少年の年齢層の推
移を、昭和31年を100とした指数で
示したものであるが、これによる
と、14才未満については、39年度で
2.5倍、14〜16才では1.7倍に達して
いる。
最近の青少年非行の一般的傾向と
しては、
ア 非行件数が年々増加の傾向を示
している。
イ 青少年非行の低年齢化が目立っ
ている。
ウ 青少年非行の集団化がみられる。
特に集団窃盗犯が増加している。
工 非行内容をみると、凶悪化している。
オ 性的犯罪、怠業、怠学、喫煙、飲酒、不健全娯楽なども増加している。
力 非行青少年は、中学生、高校生に多くみられ、中流家庭の少年の非行が目立っている。
ことなどがあげられ、学校教育における青少年非行対策は、家庭、社会との緊密な連絡によって
強化する必要がある。
第2図 刑法犯少年の年齢層の推移
―「少年非行の動向(県警防犯課)」より一
〔施策の目標〕
学校内外の指導体制を充実強化し、指導活動がじゅうぶん徹底するようにする。