福島県長期総合教育計画41/4-130/330page

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  これらは、高校進学時における進路指導における適切さを欠き、普通科偏重の風潮の影響があ

 ったものと考えられる。

  また、高校の学習内容に応じきれず、怠学、非行、退学、休学などが増加する傾向にあること

 も進路指導がふじゅうぶんであった結果であると考えられる。

エ 中学校の進路指導専任職員は配当されていない。兼任の職業指導主事は設置されているが、負

 担が過重であり、就職者の指導に重点があると考えられる。

  また、進路指導の総合的な研究、その研究結果や資料の提供も乏しく、適性検査などの設備に

 も乏しい。

オ 進路指導担当者の研修の機会もほとんどない。

カ 進路指導は、父兄の正しい理解と協力がなければその適正な効果は期待できないが、現在は学

 力偏重、普通科偏重の傾向がつよい。

キ 社会の進歩発展が著しく、産業手段の進歩のはげしい現在、ひとりひとりの能力、特性の伸長

 と進路、適性、能力に即した教育の実現への要請がつよい。これに応じた教育の実現の前提とし

 て進路指導を拡充する必要がある。

ク 高等学校においても同様である。

〔施策の目標〕

ア 中学校教育に進路指導を正しく位置づけ、前期中等教育の目的達成につとめる。

イ 進路指導が適切に行なわれるよう高等学校の学科、学校の再配置、通学区域、入試制度の改

 善、学校間の格差是正などの施策、中、高校間の協力、企業、労働行政との協力、父兄の理解協

 力など総合的な協力体制を実現する。

ウ 中学校に専任の進路指導担当職員をおき、科学的な資料に基づく専門的指導の実現を推進す

 る。

エ 総合教育センターに進路指導部門をおき、進路指導の総合的調査研究をすすめ、学校の進路指

 導資料を提供し、進路指導の質的充実を推進する。

オ 進路指導担当者の研修を計画的にすすめ、進歩する社会に即した進路指導の質的充実を実現す

 る。


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