第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-059/285page
「すなおな子ども」,「規律ある子ども」などの
目標を設定している割合が少ないのは,これら
が本県の児童の長所としてとらえられているか
らと考えられる。また,こうした教育目標が達
成されるためには,日々実践される学校教育活
動に具体的に計画化されることが必要である。
この現況を年間指導計画についてみると,道
徳・特別活動については,学校独自で作成して
いるのが50%以上である。しかし,各教科につ
いてみると,独自の計画を作成しているのは15
%にすぎない(他の学校では市教委,校長会等
の作成によるいわゆる広域計画による(「義務教育課調査」(昭50))。
従って,今後は,各学校がそれぞれの教育目標具現化のために,その経営過程において実現可
能なものとし,有効な教育活動が展開されるよう各校の教育諸計画を再検討し,教育目標の実現を
目ざして更に整備充実することが望まれる。
表2−2−17 教育目標設定の状況(単位:%)
設定内容 設定率 設定内容 設定率 健 康 88.2 責 任 36.4 思考力 65.3 実践力 36.3 努 力 55.8 協 力 33.7 明 朗 55.8 積極性 29.8 自主性 49.3 勤 労 29.8 研究心 48.2 規 律 18.2 情 操 38.7 すなお 16.8 礼 儀 36.5 注:1.「義務教育課調査」(昭51)による。
2.設定率=(該当内容設定校数)
÷(調査全学校数)×100
(2) 教育課程
1) 教育課程の編成と実施
図2−2−30 年間授業時数の状況
注:1.「義務教育課調査」(昭51)による。
2.該当時数校の割合=(該当時数実施校数)−(調査全学校数)×100
ア.年間授業日数及び年間授業時数・週授業時数
年間授業日数は,「小学校学習指導要領第1章総則第1教育課程一般7(1)」に「年間240日以
上行うよう計画する。」とある。現状では,240日を下回る学校はなく,95.9%の学校が7
〜9日上回っている(「義務教育課調査」(昭51))。
また,各教科・道徳の授業時数は,学校教育法施行規則第24条の2(別表)に示されている標
準時数以上の時数を実施しており,約80%の学校は標準授業時数をかなり上回って実施して
いる(図2−2−30)。