第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-071/285page
第3節 中学校教育
第1項 教育機会
1.現状と課題
(1) 生徒数
中学校教育は,中学校と盲学校,聾学校及び養護学校の中学部で行われている。このうち,盲
学校,聾学校及び養護学校の中学部については,「第5節 養護教育」において取り上げることと
し,以下では中学校の在学者についての状況をみる。
本県における中学校の生徒
数は,過疎化の進行により逐
年減少し,昭和41年度におい
て149,398人であった生徒数
が昭和51年度において100,396
人となっている。
また,生徒数の減少状況を
みると,昭和42年度は昭和41
年度より7,098人の減,昭和
46年度は昭和45年度より3,398
人の減,昭和51年度は昭和50
年度より3,251人の減となっ
ている(図2−3−1)。
図2−3−1 生徒数の推移
注:「学校統計要覧」(昭41〜昭51)による。
これより,本県における生
徒数の減少傾向は,緩慢ながら鈍化の状況にある。
一方,全国における生徒数の推移状況をみると,昭和37年度の生徒数を最高とし,その後は小
学校と同様減少を続け,昭和47年度まで減少し,昭和50年度まではほぼ横ばいとなっている(「我
が国の教育水準」(昭50))。
以上のこと及び生徒数の予測(福島県長期総合計画における人口フレームに基づき,総務課に
おいて推計する(昭51)。)から,本県における生徒数は,全国よりほぼ8年おくれ,昭和54年度
頃からほぼ横ばいとなり,その後,次第に増加するものと想定される。
従って,今後は,県全体としての生徒数の減少状況が近い将来において解消されることを踏ま
え,教育諸条件の整備を更に推進し,教 育水準の向上に努める必要があろう。
(2) 地域別生徒数
地域別生徒数の推移を昭和41年度から昭和51年度までにおいてみると,すべての地域において
生徒数は逐年減少している(図2−3−2)。
また,地域別に生徒数の減少状況を昭和42年度,昭和46年度,昭和51年度における前年度生徒
数に対する減少生徒数の割合の比較からみると,県北地域においては,生徒数の減少傾向が他の