第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-097/285page
充実が図られるようにする必要がある。
(6) 進路指導
進路指導についてみると,その指導がややもすると目先の進学指導とおきかえられているきら
いがある。進路指導が「たいへんよく行われている」というのは,わずか2%であり,「ややよく
行われている」ということと合わせても30%である。また,進路選択の指導は「ややよく行われ
ている」と答えている学校が30%で,進路指導の難しさをあらわしている(図2−3−31)。
更に,進路指導研修会等での発表,協議のなかで,進路指導について生徒から「進路について
もっと気軽に相談できるふん囲気がほしい」とか「調査や検査の結果をもっと資料として活用し
てほしい」,「進路指導の時間をもっとふやしてほしい」などの要望がある。これに対し,「進路指導
の時間不足」,「学校の指導に対する父母の理解協力不足」,「進路指導の方法や技術の難しさ」など教
師から問題としてあげられている。
従って,今後は,進路指導について校内の共通理解を深め,進路指導が単に第3学年のみでな
く,中学校3か年間を通して一貫した指導が行われるよう指導計画を改善するとともに,指導力
法,技術等についての研究,研修を充実し,教師の指導力の向上を図る必要がある。
表2−3−21 中学校教員研修の参加人数(単位:人)
研修区分/年度 46 47 48 49 50 校長研修会 61 64 55 56 32 教頭研修会 49 64 64 76 57 中堅教員研修会 123 120 79 80 82 女子教員研修会 100 63 53 53 56 新任教員研修会 104 113 119 207 157 算数・数学現代化講座 115 68 40 39 74 理科教育現代化講座 90 100 41 51 95 技術・家庭科実技研修会 158 121 96 128 110 注:1.「教育年報」(昭46〜昭50)による。
2.新任教員研修会の参加人数は,小・中学校の合計とな
っている。
(7) 指導体制
教職員の資質向上のための研修は
文部省,県教育委員会主催のものを
はじめとして,各種研究団体のもの
など,数多く実施されているが,こ
こでは,県教育委員会主催の研修に
限って,その種類と参加状況をみる、
義務教育課において実施する研修
には,中学校教員研修,道徳教育,
生徒指導,進路指導研修,学習指導
法現代化講座がある。
中学校教員研修の種類と参加状況
は,表2−3−21に示すとおりであ
るが,その参加合計人数の公立中学校本務教員数に占める割合は,昭和50年度において12.6%と
なっている(「学校統計要覧」(昭50)より,公立中学校本務教員は5,263人)。
道徳教育,生徒指導及び進路指導研修の参加状況は,表2−3−22に示すとおりで,昭和50年
表2−3−22 道徳教育,生徒指導,進路指導
研修の中学校教員参加人数(単位:人)
研修区分/年度 47 48 49 50 道徳教育講習会 383 320 322 310 生徒指導講座 50 41 50 30 進路指導講座 154 134 137 63 注:「教育年報」(昭47〜昭50)による。
表2−3−23 教育センターの中学校教員対象
講座数と参加人数(単位:講座,人)
年度 46 47 48 49 50 講座数 13 13 13 13 13 参加数 719 734 888 791 636 注:「教育センター調査」(昭46〜昭50)による。