第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-105/285page
第4節 高等学校教育
第1項 教育機会
1.現状と課題
(1) 進学率
後期中等教育は,高等学校及び高等専門学校,盲学校,聾学校,養護学校の高等部で行われて
いる。
このうち,盲学校,聾学校及び養護学校の高等部については,「第5節 養護教育」において
取り上げ,以下,高等学校・高等専門学校への進学状況と高等学校の在学者の状況をみる。
本県の高等学校・高等専門学校への県平均進学率の推移を昭和43年度から昭和51年度までにお
いてみると,その進学率は,逐年上昇し,昭和51年度において87.0%に達している。
一方,この県平均進学率を昭和51年度において全国平均進学率92.6%と比較すると,本県の進
学率は,全国のそれより5.6ポイント下回っている。
しかし,この進学率を昭和43年度から昭和51年度までの年平均の伸びで全国のそれと比較する
と,県における年平均の伸びは2.45ポイントで,全国のそれは1.98ポイントであるから,伸び
は県が全国を上回っている(図2−4−1)。
図2−4−1 進学率の推移
注:1.「学校基本調査報告書」(昭43〜昭51)による。
2.進学率={(進学者数)+(就職進学者数)}÷
(中学校卒業者数)×100
図2−4−2 男女別進学率の推移
注:1.「学校基本調査報告書」(昭43〜昭51)に
よる。
2.男子進学率={(男子の進学者数)+(男
子の就職進学著数)}÷(男子中学校卒業者
数)×100,女子についても同様である。
また,進学率の推移を男女別に昭和43年度から昭和51年度までにおいてみると,昭和43年度に
は,男子67.7%,女子67.1%となっていたが,昭和44年度にほぼ一致の状況を示し,それ以後,
女子の進学率は,男子の進学率を上回った状況で推移している(図2−4−2)。