第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-118/285page
おいても約600人前後の転任件数となっている。
このように転任件数が増加したのは,本県教育委員会
が同一校勤務年数10年以上の教員の交流を積極的に進め
たことによるものと想定される。
また,人事交流のための地区・群別学校分類(県北,県
南,会津,いわき,相双地区内の高等学校を各A,B,
C群に分けている。)による基準を設け,交流を行ってい
るためと思われる。
県立高等学校における新採用教員のA,B,C群別配
置状況について,昭和45年度,昭和50年度においてみた
のが図2−4−21である。
昭和45年度,昭和50年度ともにA群,B群への配置率
が高く,C群への配置率は10%台と低くなっている。
以上のことから,公立高等学校の教員数は緩慢ながら増
加傾向にあり,教員一人当たりの生徒数も減少傾向を示
している。一方,県立高等学校教員の充足状況をみる
と,校長,教員,実習助手が不足していない状況にあ
る。
また,高等学校教員の転任件数は増加しており,教員
の人事交流は促進されているといえる。
他方,新採用教員を学校群区分でみた配置状況は,A群
が約半数を占める状態となっている。
従って,今後は,高等学校教員の
充足率を高めるとともに,新採用教
員の配置について配慮する必要があ
ろう。
図2−4−21 高等学校新採用教員配置率
注:1.「総務課調査」(昭51)による。
2.高等学校をA・B・C群に分類
した新採用教員である。
3.新採用教員には養護教員,実習
助手を含む。
4.A群はへき地高校,定時制高校,
分校
B群は都市周辺,農村部高校
C群は都市部高校
5.配置率=(分類群別新採用教員
数)−(新採用教員数)×100
(2) 養護教員,事務職員,学校司書の配置
昭和51年度における養護教員数(養
護助教諭を含む。)は,県立高等学校72
人,私立高等学校4人,合計76人とな
っている。
昭和51年度の高等学校における養護
教員を配置率でみると,県立全日制高
等学校90.9%,県立定時制高等学校25.0
%,私立高等学校22.2%となっており,
県立全日制高等学校が最も高い配置率
となっている。
図2−4−22 養護教員配置率の推移
注:1.「学校統計要覧」(昭41〜昭51)による。
2.配置率=(養護教員数)÷(高等学校数)×100
3.高等学校数には,併置校及び分校は含まない。