第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-137/285page
第5節 養護教育
第1項 教育機会
1.現状と課題
(1) 養護教育対象人口
養護教育を行う機関は,盲学校,聾学校,養護学校の諸学校と小・中学校に設けられている特
殊学級である。これらの機関は,心身に障害をもつ児童生徒に対し,それにふさわしい教育の機
会を保障するためのものであるが,以下において,その就学状況をみる。
各機関別の就学者数は,昭和51年
度において,盲,聾及び養護学校が
1,038人,小学校特殊学級が3,870
人・中学校特殊学級が2,100人とな
っている。
この就学者数の推移を昭和41年度
から昭和51年度までにおいてみると,
盲,聾及び養護学校の就学者数は昭
和41年度以降ほぼ一定推移を示し,中
学校特殊学級の就学者数は,昭和49
年度以降その伸びが鈍化してきてい
るが,小学校特殊学級の就学者数は
伸びの状況にある(図2−5−1)。
図2−5−1 養護教育機関別就学者数の推移
注:1.「学校統計要覧」(昭41〜昭51)による。
2.特殊学級就学者には国立も含む。
不就学学齢児童生徒の状況を昭和
41年度から昭和51年度までのその推
移からみると,小学校教育就学免除
者数,中学校教育就学免除者数及び
中学校教育就学猶予者数は,緩慢な
減少傾向を示し,昭秘51年度におい
て,それぞれ61人,33人,48入とな
っている。
一方・小学校教育就学猶予者数は,
著しい減少状況を示し,昭和51年度
に122人となっている(図2−5−
2)。
従って,今後は,養護教育の機会
を拡充するとともに,心身に障害を
もつ児童生徒の不就学の解消に努め
図2−5−2 不就学学齢児童生徒数の推移
注:「学校統計要覧」(昭41〜昭51)による。