第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-161/285page
第3章 社会教育
第1節 社会教育活動の拡充
第1項 家庭教育
1.現状と課題
(1) 乳幼児学級・家庭教育学級
家庭教育学級は,親等が家庭教育に関する学習を一定期間にわたって計画的,継続的且つ集団
的に行うものである。
昭和51年度における家庭教育学級開設状況は,県内90市町村中85市町村に417学級開設されてい
る。家庭教育学級及び学級生数の推移を昭和41年度から昭和51年度までにおいてみたのが,図3
−1−1である。
家庭教育学級数は年々上
昇しているが,1学級当た
りの学級生数は,減少状態
で適正規模である40人程度
に移行しつつある。
なお,昭和51年度の家庭
教育学級を対象学級生別で
みると,最も多いのは,小
学生対象が295学級(70.7
%)であり,次いで乳幼児
対象が80学級(19.2%)と
なっており,中学生,青年
対象の学級は少ない(「社
会教育統計要覧」(昭51))。
図3−1−1 家庭教育学級数及び学級生数の推移
注:「社会教育統計要覧」(昭41〜昭51)による。
乳幼児期は,その人の生涯
にわたる人格形成上最も重要であり,この時期
における教育は,極めて大きな意味をもつもの
である。本県では,生涯教育構想の立場から,
その重要性の再認識のもとに,家庭教育学級の中
に乳幼児を持つ親等に対し家庭教育に関する学
習の機会と場を提供してきたが,乳幼児を持つ
親等を対象とする乳幼児学級を昭和50年度から
開設し,昭和51年度は31市町村に37学級開設し
表3−1−1 乳幼児学級及び学級生の現状
項目/年度 50 51 学級数 34学級 37学級 受講者 男子 139人(8.5%) 31人(1.7%) 女子 1,488人(91.5%) 1,794人(98.3%) 注:1.「社会教育統計要覧」(昭50,昭51)による。
2.比率=(男女別学級年数)−(学級生総数)×100