第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-173/285page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

図3−1−14のとおりである。

 このことから,青年団体数及び青年団体団員数は,減少傾向が続いたが,近年,横ばいから若

干上向きつつある。

 本県は,農村地域を基盤とする団体活動が中心になって行われてきた特色をもつが,勤労青年

の都市集中と都市化傾向の中で,都市部における地域青年団の育成とともに,各種のグループ・

サークル等小集団活動を促進し,都市勤労青年の意識の多様化に対応した団体活動の促進を図る

必要があろう。更に,青年団体活動における教育的機能を重視し,青年の学習要求にそった学習

内容,方法の適正化及び運営組織と活動体制の研究を図るため,団体内部,団体外部の指導者の

継続的な育成と資質の向上に努める必要があろう。

(3) 婦 人 団 体

  婦人団体は婦人の自主的学

 習団体として組織され,内部

 的活動としては,会員の学習

 活動,教養の向上等,対外的

活動としては,地域活動,奉仕活動等を行う団体である。

 昭和51年度における福島県婦人団体連合会の団体数は,388団体である。昭和48年度から昭和

51年度までにおける推移をみると年々減少している(表3−1−9)。

 また,福島県婦人団体連合会団体会員数は,昭和51年度69,423人である。昭和48年度から昭和

51年度までにおける推移をみると会員数は減少している。このように県婦人団体連合会団体数,

会員数が減少傾向にあるのは,就労婦人の増加等急激な社会構造の変化や県婦人団体連合会に属

さない各種婦入団体の増加等によるものと推測される。

 従って,今後は,婦人団体指導者の育成を進め,婦人団体の組織の強化と地域活動の活発化を

図る必要があろう。

表3−1−9 婦人団体数及び会員数の推移(単位:団体,人)

団体名/項目 48 49 50 51
福島県婦人団体連合会単位団体 団体数 438 407 398 388
会員数 79,153 75,498 73,077 69,423

注:1.「社会教育課調査」(昭51)による。

(4) 父母と先生の会

  父母と先生の会(以下「PTA」という。)は児童生徒の健全な成長を図ることを目的とし,親

 と先生とが協力して学校及び家庭並びに地域社会における教育について理解を深め,その教育の

 振興に努め,更に,児童生徒の校外における生活の指導,地域における教育環境の改善充実を図

 るため,会員相互の学習活動その他必要な活動を行うことが強調されている。

  本県におけるPTAは,小学校,中学校,高等学校に組織されており,昭和49年度には,955

 団体となっている。その内訳は,小学校PTA551団体,中学校PTA240団体,小・中学校合

 同PTA38団体,高等学校PTA126団体である。

  社会教育課が昭和49年6月1日現在で行ったPTA実態調査によれば,PTA運営に関しては

 「役員まかせである」,「学校まかせである」という意見が多く,また,PTA活動に関しては

 F学校後援会的色彩が強い」,「出席率が悪い」という意見が多くみられる。

  PTAは結成以来,PTAの本質を求めて,各時期に即した運営や活動を進め,結成当時は特

 に学校施設・設備の不備を訴え,その充実活動を進めたが,現在においては,社会構造の変化に

 伴う教育上の諸問題があり,会員の研修はもとより,青少年の健全育成を進める地域活動の充実


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。