第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-189/285page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

第4章 保健体育

第1節 学校体育

第1項 児童生徒の体力・運動能力

1.現状と課題

(1) 児童生徒の体力・運動能力

  本県における児童生徒の体力・運動能力を,昭和41年度及び昭和51年度に実施したスポーツテ

 ストの結果を比較してみると,表4−1−1のとおり,昭和51年度の結果が全般的に優れた傾向

 を示しているが,年齢,種目別にみて特に,筋力,持久力,柔軟性については,昭和41年度より

 劣っているかあるいは横ばい状態にある。

  また,昭和51年度における本県児童生徒の体力・運動能力を全国平均と比較すると,表4−1

 −3のとおり,体力診断テストにおいては,垂直とびを除き,本県が勝っており,運動能力テス

  トにおいては,本県が劣る傾向を示している。

表4−1−1 昭和41年度と昭和51年度との体力診断・運動能力テストの比較

性   別 男            子 女            子
項目/年齢 10 11 12 13 14 15 16 17 10 11 12 13 14 15 16 17
身     長 102.3 102.7 103.1 103.1 102.9 102.1 101.7 101.8 102.6 102.6 102.5 101.9 101.7 101.6 101.5 101.5
体     重 111.3 110.8 112.8 110.6 109.1 107.1 105.5 105.0 109.4 109.1 109.3 107.4 106.4 98.7 95.7 92.9
50メートル走 98.5 9.82 98.9 99.2 98.8 109.6 101.4 101.4 99.6 99.7 100.9 101.2 101.3 103.9 103.0 102.2
走り幅とび 98.7 98.1 97.9 100.1 100.3 104.0 101.6 103.6 99.3 101.4 101.4 101.2 101.4 103.5 101.2 104.6
ボール投げ 97.7 101.4 100.5 104.2 107.4 100.0 100.3 102.4 99.4 101.4 103.4 102.4 100.0 98.3 96.2 95.7
懸     垂 94.4 92.8 100.2 100.4 104.4 91.7 95.7 92.9 102.0 88.8 97.7 104.8 97.7 102.6 111.5 105.2
持  久  走 89.0 105.0 99.3 98.5 98.7 97.6 101.4 101.4 99.6 98.9 99.1 100.7
反復横とび 108.3 129.5 112.0 105.8 105.8 109.1 109.2 110.3 107.2 121.2 111.2 113.4 106.3 110.1 110.5 115.3
重 直 と び 108.3 108.1 107.5 113.2 107.4 109.0 107.7 111.8 108.8 109.8 113.3 113.5 113.4 114.1 112.9 117.8
背  筋  力 92.2 103.8 82.6 84.3 100.3 97.8 97.2 95.7 82.2 132.0 93.4 100.2 96.8 97.1 100.3 100.1
握     力 110.5 109.4 115.0 113.4 108.7 98.8 98.7 103.4 111.5 98.8 141.2 110.9 107.6 107.6 106.6 106.3
伏臥上体そらし 98.3 99.1 100.8 92.7 102.9 102.8 102.4 105.1 9.53 97.1 98.3 99.4 99.4 99.7 101.7 102.5
立位体前屈 99.5 84.8 75.8 88.4 93.6 91.0 92.0 91.8 87.8 97.1 97.0 91.1 98.1 95.1 99.5 99.5
踏み台昇降運動 95.7 99.1 105.8 104.1 104.7 101.0 98.5 97.5 93.2 95.8 101.9 107.4 107.6 99.0 102.6 100.2

注:1.「保健体育課調査」(昭51)による。

  2.昭和41年度の平均値を100として昭和51年度の平均値を指数で示す。

 特に,本県の走力,跳力は,全国平均をかなり下回っている。

 従って,今後は,児童生徒の体力・運動能力を運動生理学的にみた場合,調整力は小学校低・

中学年時に,瞬発力,敏しょう性,柔軟性は,小学校高学年,中学生の時に最大の発達を示し,

筋力,スピードは,高等学校1年,2年生頃に,持久力は,高等学校3年生頃に著しい発達を示

すといわれる原則を踏まえ,発達段階に応じた身体活動を,教育目標にそって,計画的,継続的、

に行わせることにより,体力が養成されるよう指導する必要がある。


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。