第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-195/285page
えられる。
従って,小学校,定時制高等学校における体育館の未設置校を計画的に解消するとともに,特
に積雪,山間へき地という特殊性をもつ地域にある未設置校については,早急な設置に努める。
更に,高等学校においては,第二体育館建設の実現について検討する。
(2) 学校水泳プール
小・中学校における水泳プールの設置数は,毎年,増加しており,高等学校における設置数は
昭和48年度から昭和51年度までの4年間に全く増加していないが,今後,学校体育における水泳
の重要性,体力の向上を踏まえ,未設置校の解消に努める。
(3) 柔剣道場
中学校の柔剣道場設置率は,極めて低く,高等学校の柔剣道場設置率は中学校と比較するとか
なり高いが,まだ未設置校が存在する状況にある。
従って,中学校における柔剣道場の未設置校を計画的に解消するよう市町村を強く指導,助言
するとともに,高等学校においては,すべての本校への設置を目標に整備充実を図るよう努める。
(4) 夜間照明施設
夜間定時制高等学校における照明施設は,ほぼ全校に設置されているものの,特に屋外運動場
の照度基準を充足してない場合が多く,今後,改善されなければならないので,照明施設の未設
置校を解消するよう努めるとともに,すべての照明施設が照度基準(表4−1−7)を充足する
よう努める。
第2節 学校保健
第1項 児童生徒の体格
1.現状と課題
児童生徒の体格
児童生徒の体格は,年々向上しているが,この20年間における本県児童生徒(11歳,14歳及び
17歳抜すい)の体格を,全国平均と比較しながら,その推移をみると,おおむね次のとおりであ
る。
身長は,各年齢,男女ともに,全国平均を下回るが,近年,全国平均に近づく傾向にある(別
表1)。体重は,男子の場合,全国平均を下回る傾向にあるが,女子の場合は,年度を経るのに伴
い,また年齢が高くなるにしたがって,全国平均を上回る傾向にある(別表1)。胸囲は,男子の
場合,概して,年度を経るのに伴って,全国平均を上回る傾向にあり,女子の場合は,全国平均
を上回る傾向が強い(別表2)。座高は,男女ともに,年齢が高くなるにしたがって,全国平均に
近づき,17歳では,全国平均を上回っている(別表2)。
小・中学校におけるへき地とへき地以外の児童生徒の体格を比較すると,身長は,9歳の男子
及び13歳の女子を除き,へき地がへき地以外を下回っている。体重は,男子の場合,各年齢とも
に,へき地がへき地以外を下回り,女子の場合も,6歳,8歳及び13歳を除き,へき地がへき地