第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-196/285page
以外を下回っている。胸囲は,男子の場合,12歳,
14歳を除き,へき地がへき地以外を下回るが,女
子の場合は,へき地がへき地以外を上回る年齢が
多い。座高は,男子の場合,8歳,9歳を除き,
へき地がへき地以外を下回るが,女子の場合は,
6歳,8歳及び11歳を除き,へき地がへき地以外
を下回っている(別表3)。
男女の体格差を年齢別にみると,図4−2−1
のとおり,8歳までは,身長,体重,胸囲ともに
男子が女子を上回るが,9歳から12歳までは,身
長で,9歳から13歳までは,体重で,11歳から14
歳までは,胸囲で,それぞれ女子が男子を上回っ
ている。従って,11歳及び12歳までは,身長,体
重及び胸囲ともに,女子が男子を上回ることにな
る。
この年齢層を経過すると,再び男子が女子を上
回り,年齢が高くなるのに伴って,男女の体格差
は,大きくなる。
従って,今後は,概して全国平均を下回る傾向にある本県の現況を踏まえて,学校と家庭との
連絡を密にし,栄養,運動,休養のバランスのとれた生活をするよう指導する必要があろう。
図4−2−1 年齢別男女の体格差
注:1.「学校保健統計調査報告書」(昭51)に
よる。
2.体格差は,男子の体格から女子の体格
をひいたものである。
2.施策の基本方向
児童生徒の体格
児童生徒の体格は,年々向上し,身長を除き,全国平均を上回る傾向にあり,身長も,近年全
国平均に近づく傾向をみせている。
また,へき地の児童生徒の体格は,概して,へき地以外の児童生徒の体格をわずかに下回る傾
向にある。
今後,児童生徒の体格を向上させるため,学校と家庭との緊密な連絡をとりながら,栄養,運動,
休養のバランスのとれた生活をするよう指導し,すべてが全国平均を上回るよう努めるとともに,
へき地の児童生徒の体格をへき地以外の児童生徒の体格にまで高めるよう努める。
第2項 児童生徒の疾病・異常
1.現状と課題
児童生徒の疾病・異常
本県における児童生徒の疾病・異常をみると,図4−2−2のとおり,小・中・高等学校とも
に,う歯,近視,その他の歯疾または口腔の疾病・異常が上位を占める。特に,う歯の被患率は
極めて高く,他の疾病・異常の被患率を大きく上回る。近視の被患率は,学校段階が進むのに伴