第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-232/285page
第2項 芸術文化活動
1.理状と課題
(1) 県民芸術活動発表の機会
県民の志向が,物質の充足から心の充
実へ向かい,しかもそれは,すぐれた芸
術文化の鑑賞から,自ら創造・発表する
活動へと移りつつある。
1) 県総合美術展覧会
県内外において,美術活動をしてい
る県民の作品発表の場と,県民が優れ
た絵画,彫刻,書などを鑑賞する場を提
供するため,県主催の総合美術展覧会
を昭和22年度より開催している。昭和
51年度における,県総合美術展覧会へ
の応募者数を,最近10年間の推移にお
いてみると,昭和41年度の1.6倍,昭
和46年度の1.3倍となっている。しか
し,昭和49年度をピークにして,応募
者数はやや下降線をたどっている。
次に,昭和51年度における出品数を
部門別にみると,洋画が最も多く,全体
の約40%を占めている(表5−1−4)。
図5−1−2 県総合美術展応募者数の推移
注:「文化課調査」(昭51)による。
表5−1−4 昭和51年度県総合美術展部門別出品数(単位:点,%)
部 門 出品数 出品割合 洋 画 403 39.5 書 383 37.6 日本画 101 9.9 工芸美術 72 7.1 彫 塑 60 5.9 注:1.「文化課調査」(昭51)による。
2.出品割合=(部門別出品数)÷(総出品数)×100
2) 県文学賞
県民から作品を公募して,優秀作品
を顕彰し,地方文化の進展と本県文学
の振興を図るため,昭和23年度から
「文学賞」の制度が実施された。応募者
数は,全体的傾向としては,年々増加
しており,昭和51年度は,昭和41年度に
対して約1.8倍,昭和46年度に対して
約1.2倍である(図5−1−3)。
図5−1−3 県文学賞年度別応募者数
注:「文化課調査」(昭51)による。
青少年層の応募状況をみると,昭和48年度9人であったが,昭和51年度は,約5倍の応募者
数となった。 (表5−1−5)。
次に,昭和51年度の全応募作品を部門別にみると,詩が最も多く64点(37.4%)次いで短歌
42点(24.6%)となっている。
青少年の場合も詩が最も多く,42点中35点(83.3%)を占めている(表5−1−6)。