第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-233/285page
優秀作品は,「県文学集」に掲載し,
広く県民に紹介しており,昭和51年度
は,第24号を発行している。
3) 共催行事
県教育委員会が共催した昭和51年
度の創作・発表等促進行事は,県合唱
コンクール,県吹奏楽コンクール,県
演劇祭,県川柳大会,県おかあさん合
唱祭等であった。これらは,県民の芸
術文化活動への参加意欲の高まりとと
もに,ますます活発化するであろう。
従って,今後は,県民の創作・発表の
活動や行事が活発化し,より多様化す
ることが予想されるので,それらを発展,助長するように,県民自らの創作や発表活動を援助
し,その機会を拡充するなどして,特色ある県民芸術文化活動の促進を図る必要があろう。
表5−1−5 県文学賞青少年応募者数の推移(単位:人)
年度 小説 詩 短歌 俳句 計 48 2 6 1 0 9 49 3 6 0 0 9 50 2 14 0 1 17 51 2 35 1 4 42 注:「文化課調査」(昭51)による。
表5−1−6 昭和51年度県文学賞部門別応募状況(単位:点)
部 門 小説 詩 短歌 俳旬 計 出品数 34 64 42 31 171 (2) (35) (1) (4) (42) 注:1.「文化課調査」(昭51)による。
2.かっこ内の数は,青少年応募内数
(2) 県民芸術活動の奨励
芸術文化に関し,県では,文化功労賞,芸術文化功労者表彰,優良文化団体表彰,県文学賞等
及び県美術賞等のほか,各種コンクール大会や,共催,後援する行事の一部に賞を交付し,そ
の活動を奨励している。こうした活動や,その成果の顕彰は,被表彰者のみならず,同じ活動を
する人びとにとっても,励ましとなり,県民芸術文化の向上のために,大きな効果をもたらして
いる。
従って,今後も,これらの施策を,充実強化していく必要があろう。
2.施策の基本方向
(1) 県民芸術活動発表の機会
県民の創意と工夫による芸術文化活動の集積により,本県固有の文化が形成されることから,
県民の創作や,舞台芸術等の発表の機会や場を拡充する。
(2) 県民芸術活動の奨励
本県芸術文化活動の普及や向上に功労のあった個人または,団体及び優れた芸術的成果を
顕彰するとともに,優秀作品買上げや優秀作品集の刊行等を拡充する。
第3項 文化活動推進体制
1.現状と課題
(1) 県の文化行政組織
近年,文化行政組織の整備は,各県で急速に進められているが,本県においても,芸術文化の
振興と文化財保護に係る行政の充実を図るため,昭和47年度に,社会教育課の文化振興係を独立させ