第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-235/285page

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門の指導者が全市にいる。町においては,51町中20以上の町に,音楽,演劇舞踊部門の指導者が

いない。村においては,29村中半数の村に,演劇,舞踊,文化財部門の指導者がいない(表5−

1−7)。

 また,部門別にみると,指導者の最も多い部門は,生活芸術部門で,指導者全体の30.9%を占め

ている。次いで,美術20.8%,音楽13.4%の順である。指導者が最も少ない部門は,演劇5.2%

である。

 これを地域別にみると,

いわき,相双地域は,演劇

部門の指導者が少ない。南

会津地域は,音楽,舞踊,

文学の部門に指導者が少な

い(表5−1−8)。

 従って,今後は,全市町

村に文化各部門の指導者が

存在するように,指導者の

発掘と育成を促進するとともに,各地域の特性に応じた文化活動を振興し,各部門の文化活動の

普及と向上を図るために,各地域に,指導者が確深される必要があろう。

表5−1−8 地域別・部門別指導者数

地域/部門 音 楽 演 劇 美 術 舞 踊 文 学 生活文化等 文化財
県   北 55 24 95 29 37 87 39 366
県   中 33 19 74 21 26 99 33 305
県   南 34 8 45 14 25 90 40 256
会   津 76 34 101 20 52 100 65 448
南 会 津 8 12 34 8 8 75 19 164
相   双 25 5 67 18 46 165 40 366
い わ き 28 2 12 13 23 12 13 103
合   計 259 104 428 123 217 628 249 2,008

注:「文化課調査」(昭51)による。

(4) 指導者の研修

  県民の文化活動の活発化に伴い,指導者を求める声が高まっている。県においては,これら文

 化活動指導者が地域文化振興に果たす役割の大きいことにかんがみ,特に,実作技術,指導

 技術等を中心として,従前より,彫塑,日本画,合唱等の研修事業を行ってきた。これを,昭和

 47年度文化課発足とともに「青少年芸術文化リーダーのつどい」として拡充し,文学,美術,音楽,

 演劇,舞踊の各部門について,実技,実作を通しての指導者研修事業を推進してきた。また「伝

 統工芸指導者講習会、(陶芸,漆芸)を昭和48年度より実施し,工芸美術の振興に努めてきた。

  昭和52年度よりは,これを更に統合して内容の充実を図り「芸術セミナー」と改称し,県内各

 地で,文化活動を自らも行い地域文化活動を推進している中堅指導者に対して,文化活動推進上

 の知識,技術の研修の機会を提供し,資質の向上を図ることを目的に,実施することになってい

 る。

  「青少年芸術文化リーダーのつどい」の参加者は,表5−1−9のとおり・累計1,101人であ

 る。「芸術セミナー」は,文学(小説・詩・短歌・俳句),美術(彫塑・日本画・洋画・工芸),舞踊

  (民踊),演劇(新劇),音楽(合唱)について,部門ごとに,年1回として県内各地区中心地で,

 順次開催することとしている。

  従って,ますます高まる県民の文化活動のために,より良き指導者が求められているので,芸

 術セミナーの充実を図り,方部指導者の資質向上に努める必要があり,各市町村でも積極的な指導

 者確保についての努力が期待される


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