第2次福島県長期総合教育計画(昭和53年度〜昭和60年度)-251/285page
地域別にみると・県中地域が93件で,全体の23.7%であり,次いで会津地域が91件で,全体
の23.2%,県北で83件,21.1%の順となっている。
史跡については,近年,地域開発の進展に伴って,その保存の必要性が増大している。また
史跡指定地は民有地が多いため,私権との関係で,保存上種々な問題が提起されている。
名勝・天然記念物については,広大な土地を有する県として名勝地の指定が少ない。
天然記念物は,地域開発の推進により,自然条件が変化し,天然記念物の保存のため,広域
指定の必要が生じている。
従って,今後は,指定件数と併せ,指定区域の拡大を図る必要があろう。また,民有地の公
有化の促進を図る必要があろう。
4) 埋蔵文化財
埋蔵文化財は,県内各地域に分布し,しかも土中にあるため,その指定と保存対策が文化財
保護上大きな問題となっている。特に,地域開発の推進とともに埋蔵文化財の保護は緊急課題
となっている。
昭和51年度の時点にお
ける埋蔵文化財包蔵地は
4,018件である。
地域別にみると,県中
地域に1,379件存在し最
も多く,全体の34.3%を占めており,次いで県北地域19.4%,相双地域15.4%,会津地域10.2
%の順となっている(表5−3−11)。
更に,市町村別にみると,県内90市町村全域に存在し,郡山市の460件が最も多く,次いで
いわき市,須賀川市,福島市の順となっており,それぞれ300件を越えている(表5−3−12)。
表5−3−11 地域別埋蔵文化財遺跡の状況(単位:遺跡,%)
地 域 県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき 計 埋蔵文化財遺跡数 779 1,379 386 411 72 619 372 4,018 割 合 19.4 34.3 9.6 10.2 1.8 15.4 9.3 100 注:「文化課調査」(昭51)による。
表5−3−12 市町村別埋蔵文化財・遺跡数 (昭51年度)
区 分 埋 蔵 文 化 財 包 蔵 地 市町村名 総 数 旧石器 縄 文 弥 生 古 墳 官衙・廃寺 土師・須恵 城 館 窯 その他 福島市 330 8 152 2 91 9 51 10 7 川俣町 31 30 1 飯野町 7 6 1 桑折町 17 4 10 3 伊達町 2 1 1 国見町 35 17 2 9 1 2 2 2 梁川町 11 9 1 1 保原町 18 4 1 9 4 霊山町 61 42 3 2 10 4 月舘町 12 5 4 3 二本松市 47 29 3 n 1 3 安達町 20 ll 7 2 本宮町 39 8 3 12 1 15 岩代町 3 3 2 東和町 16 14 2 大玉村 80 32 8 22 1 17