第3次福島県長期総合教育計画(昭和60年度〜昭和70年度)-004/181page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

5 健康と体力つくりの推進

 県民一人一人が,生涯にわたって健康で活力に満ちた生活を送ることは,極めて重要なことである。しかしながら,科学技術の進歩や経済成長に伴う生活環境・様式の変化により,日常生活における身体活動が減少し,県民の健康・体力に様々な問題が生じている。

このような状況の中で,近年,県民の健康への関心が高まるとともに,体育・スポーツの果たす役割と重要性が認識され,体育・スポーツ活動に親しむ人々がしだいに増加している。また,昭和70年に第50回国民体育大会の本県開催が予定されており,県民の体育・スポーツに対する関心はますます高まるものと予想される。

したがって,体育・スポーツを広く生涯教育の観点からとらえ,県民各層に体育・スポーツ活動の機会を提供するとともに,多様化する体育・スポーツヘの欲求に対応するための諸施策の推進に努めることが必要である。また,昭和7。年の第50回国民体育大会の本県開催に向けて,広く県民への体育・スポーツの普及・振興と十分関連させながら,総合的見地に立ってその準備を推進する必要がある。

6 国際性豊かな県民の育成

 現代における交通・通信の発達は,世界を極めて狭いものにすると同時に,政治・経済をはじめ,日常生活のあらゆる面において外国との関連を密接にし,相互依存関係を強めており,この傾向は更に進展するものと予想される。

このように,急激に進展する国際化の時代にあって,我が国が国際社会の一員として諸外国と協調しつつ,国際社会に対して積極的に貢献するためには,一人一人が我が国及び諸外国の文化・伝統について深い理解をもち,国際社会において信頼と尊敬を受ける能力と態度を身につけた国民として育成されることが望まれる。

したがって,本県の豊かな自然や歴史を土台として,教育・学術・文化など多面的な国際交流を進める条件を整備し,国際社会に対応しうる国際性豊かな県民の育成に努めることが重要である。


5 主要課題と施策の基本方向

1 生涯教育

 近年の変化の激しい社会において,人々は充実した人生を送ることを目指して,適切かつ豊かな学習の機会を求めている。

本県においては,昭和53年度以降「第2次福島県長期総合教育計画」並びにこの計画を具体化


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。